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旗艦
「旗艦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
旗艦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船医の立場」より 著者:菊池寛
すぐその日、蓮台寺村に移って入湯した。 翌二十一日の午後、ペリーの搭乗している
旗艦《きかん》ポウワタン船《ふね》は、他の三隻を率いて、入港した。 二十二日か....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
た。その時刻までに、わが青軍の主力は、前夜魚雷に見舞われて速力が半分に墜ちた元の
旗艦『釧路』を掩護して、うまく逃げ落ちねばならなかった。それには日没前まで、航空....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
縮めて行った。 「いよいよ、永年憧れていた恋人が、やって来たぞ」そういったのは、
旗艦陸奥の士官室に、其の人ありと聞えた剽軽な千手大尉であった。 「ほほう、どの位....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
がウソでないことは、河田も知っていた。Y港に帝国軍艦が二十数隻入ったことがある。
旗艦である「陸奥」はその艦だけの「新聞」を持っていた。新聞はこんなに色々な場合に....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
出された。 七郎左衛門の話はくわしい。彼は水師提督ペリイの座乗した三本マストの
旗艦ミスシッピイ号をも目撃した人である。浦賀の奉行がそれと知った時は、すぐに要所....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
て、同月十八日には樺山中将新たに海軍軍令部長に補せられ、武男が乗り組める連合艦隊
旗艦松島号は他の諸艦を率いて佐世保に集中すべき命を被りつ。捨てばちの身は砲丸の的....
「地球要塞」より 著者:海野十三
信のうえに立っているといわれたものですが……」 「とにかく、もう一度、連合艦隊|
旗艦《きかん》へ連絡をとってみることにしよう。
旗艦を呼び出したまえ」 「は」 ....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
さあたいへん。大統領の激怒である。ぐずぐずしていては、後の祟りの程もおそろしと、
旗艦マサチュセッツから発せられる総爆撃雷撃の命令! と、忽ち近づく飛行機の爆音....
「怪塔王」より 著者:海野十三
く、塩田大尉は、小浜兵曹長のもってきた怪電波のでている地点のしらべを、一切、艦隊
旗艦にしらせました。 司令長官はこのことを聞かれると、すぐさま勿来関へむけて、....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
戦隊は大波の中を、もまれながら進んでいるのです。 暗澹たる前方には、この戦隊の
旗艦第七潜水艦が、同じように灯火を消して前進しているはずです。又、後には、第九、....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
「はっ、川上機関大尉は只今御不在であります」 「ほう、どこへ行かれたのか」 「
旗艦須磨へ行かれました。司令官のところにおられます」 「なに、司令官のところへ。....
「書かれざる作品」より 著者:豊島与志雄
のだ。日本の近海を誇らかに漫歩する。そのうちに日露戦争となり、日本海の海戦には、
旗艦として僚艦の先頭に立ち、縦横に駆馳して
旗艦を逐い、輝かしい凱旋をする。然るに....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ォークランド沖の海戦で、撃ち洩らされた独艇を怖れたからである。独逸スペイン艦隊の
旗艦シャルンホルスト号には、二隻の艦載潜航艇があったのであるが、そのうち一つは傷....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
の最期を聞いて、上海《シャンハイ》にいるわが第三艦隊司令長官木村中将は決心した。
旗艦『出雲《いずも》』のマストには戦闘旗がかかげられた。 そして呉淞《ウースン....
「黒船前後」より 著者:服部之総
に、幕府だけでなく薩藩その他までが、自ら黒船の所有者となり、そのなかにはペリーの
旗艦「サスクハナ」にひけをとらぬ、代物《しろもの》すら見出されたというわけである....