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既得権
「既得権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
既得権の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
に服飾美容も一つの文化であるのだが)組合は最近当局の保護=肝煎りから解放された。
既得権を有っている当業者は組合大会を開いて之に反対したが、他の方面の文化統制に忙....
「小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
である。むろん理知は一八世紀このかた自然科学の発達によって得たところのわれわれの
既得権である。私はこれをすてよというのではない。かえってさらにいっそう徹底して大....
「二人の盲人」より 著者:平林初之輔
一 復興局の一技師の手が、大東京市の地図の上に、縦横に朱線をひいていく。個人の
既得権も利害関係も、センチメンタルな詠嘆も、すべてを無視して、彼のペンは気まぐれ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
とも、ひろい武士層の動揺を察して、旧領|安堵、新恩の所領、動かすべからず、などと
既得権への保障も同時にうたっていたが、どう言いまわしても、思いきった重税の断であ....