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既決囚
「既決囚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
既決囚の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
知りなさるまいが、秀子は前科者ですぜ」余「エエ、前科者とは何の事です」森「イヤ、
既決囚として監獄の中で苦役した事のある女ですぜ」此の恐ろしい言葉には、余一言も発....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
要求してハンガー・ストライキを始めた。そして、それを知った同じ牢やの政治監にいる
既決囚の無政府主義者四、五名も、それに同情のやはりハンガー・ストライキを始めた。....
「獄中記」より 著者:大杉栄
ら余罪で幾度か裁判所へ引き出されるたびに一晩は必ずここに泊らされた。そしてことに
既決囚になっている不自由な身の時には、ずいぶん男三郎の厄介になった。男三郎自身の....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
けないことでもあるが、どうも実際にそう感じたのだから仕方がない。巣鴨は僕が初めて
既決囚として入監させられた、したがってもっとも印象の深い生活を送らせられた監獄だ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
の新聞によると、七月末までの「転向」者は五百五十名、未決囚で三〇・三パーセント、
既決囚で三五・七五パーセントに当るそうである。それはどうでもいいとして、転向の動....