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「日に日に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日に日にの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
弓町より」より 著者:石川啄木
ては諸君の不名誉ではあるまいか。もっと卒直にいえば、諸君は諸君の詩に関する知識の日に日に進むとともに、その知識の上にある偶像を拵《こしら》え上げて、現在の日本を....
三十年後の東京」より 著者:海野十三
うにこちこちに固まった古い雪であったが、それさえこんどの暑さで両側からとけだし、日に日にやせていった。登山者たちがおどろいたのもむりではない。 「こんなところに....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
のを忘れて、一等みすぼらしいもののまま焼け出されたとか。全く気の毒。敵への憤激は日に日につのるが、さてこっちは空へ手が届かず、まことに残念。地道ながら努力して戦....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
うにこちこちに固まった古い雪であったが、それさえこんどの暑さで両側からとけだし、日に日にやせていった。登山者たちがおどろいたのもむりではない。 「こんなところに....
一坪館」より 著者:海野十三
の表通りは家がたちそろいにぎやかになっていった。それと競争のように、裏通りの方も日に日に町並がかわって、新店があちらにもこちらにも開店祝いのびらをにぎやかにはり....
くろがね天狗」より 著者:海野十三
いうので、半之丞説が俄かに有名となると共に、死んだ権四郎にひどい悪口を叩くものが日に日に多くなった。 「半之丞さまでは御座りませぬ。その証人と申すは、斯く申す虎....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
も、罪が深いせいなのか、段々強くなるばかり。 気のせいか知らないけれど、旦那は日に日に血色が悪くなって、次第に弱って行く様子、こりゃ思いが届くのかと考えると、....
星女郎」より 著者:泉鏡花
時は、薬を嗅がせて正気づかせる外はないのです。 ざっと一月半入院したが、病勢は日に日に募る。しかも力が強くなって、伸しかかって胸を圧える看護婦に助手なんぞ、一....
獄中消息」より 著者:大杉栄
寒いね。六時半から六時まで寝るのだが、その間に幾度目をさますか知れない。それでも日に日に馴れて来るようだ。 この寒い中に二つ楽しみがある。一つは毎日午後三時頃....
些細な事件」より 著者:井上紅梅
、ただわたしの悪い癖を増長させるだけのことだ。――実を言えば、これがわたしをして日に日に見るに足らない人間ならしめているのだ。 だがここに一つの小さな出来事が....
母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
全くつかれはててしまいました。それに朝から晩まで叱られたりいじめられたりするので日に日に元気もなくなってゆきました。ただマルコをかわいがってくれるものは親方だけ....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
身代ではなかったが、割合に気楽な官吏の生活を送ったものが多年倹約して剰した蓄財を日に日に減らして行くは、骨を削り肉を刻むに等しい堪えがたい苦痛であるのが当然で、....
活人形」より 著者:泉鏡花
る年にも恥じず、下枝を捉えて妻にせん。我心に従えと強迫すれど、聞入れざるを憤り、日に日に手暴き折檻に、無慙や身内の皮は裂け、血に染みて、紫色に腫れたる痕も多かり....
むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
って、熱心に鎮魂を始めました。しかし、雑念の多い彼はなかなか魂を鎮めるどころか、日に日に煩悶が加わって来るので、どうにも手のつけようがありませんでした。 『夢は....
機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
んなおとなしい善良な人に嫌疑がかかってはすまないと思う一方、見ていると白石さんは日に日に瘻れて、心の苦悶が顔にあらわれ、極度の神経衰弱に陥ってゆく様子にもう黙っ....