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日の入り
「日の入り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日の入りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
も鐚一文出て来ぬのを惜しみも悔みもせず、半歳の勤労に酬いられた所得を、日の出から
日の入りまでに綺麗さっぱりにしてしまって、寧ろ宵越しの銭を残さぬ清廉、上方の人に....
「死者の書」より 著者:折口信夫
、其日も昼さがりになり、段々|夕光の、催して来る時刻が来た。昨日は、駄目になった
日の入りの景色が、今日は中日にも劣るまいと思われる華やかさで輝いた。横佩家の人々....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
もしないのです。朝、人に会って、第一にする挨拶は、 「太陽の工合はどうでしょう。
日の入り、日の出に、変りはございませんか。」 「今度、彗星がやって来たら、どうし....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
御立せし島の荒磯を今見れば生ひざりし草生ひにけるかも(同・一八一) あさぐもり
日の入りぬれば御立せし島に下りゐて嘆きつるかも(同・一八八) ....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
く輝いた。太陽はますます暖かくなり、夜は晴れて爽かになった。わたしの夜の散歩は、
日の入りが遅く日の出が早くなったために、ずいぶん短かくなったが、わたしはこのうえ....
「地上」より 著者:島田清次郎
草※りや、虫送りを迎え、さて秋の激烈な取り入れという風に、一年を通じて日の出から
日の入りまでの労働に骨身を惜まなかった。彼等が死なないのが不思議な位であった。彼....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
は出来ぬが、何か、春と秋との真中頃に、日祀りをする風習が行われていて、日の出から
日の入りまで、日を迎え、日を送り、又日かげと共に歩み、日かげと共に憩う信仰があっ....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
じ様に、一時は蘇生の想いをなし更に同じ様に、前に倍する焦熱に苦しめられてヤッと「
日の入り」と云う休戦に助けられた。 五十八 けれど日没の凄惨な光景を見た者は、明....
「琴」より 著者:マクラウドフィオナ
が生きた物のようにひとりでに飛び廻るという噂であった。 コルマックはひる時から
日の入り方ちかくまで馬を進ませて来た。その時彼は眼前に青い長い丘が森の中から松毬....
「精」より 著者:マクラウドフィオナ
こと等を命ぜられた。 その日いちにち樹のうつろからは何の物音もきこえなかった。
日の入り方に一羽の鶇《つぐみ》が樹の孔の上に垂れているほそ枝に来て、いさましい軽....
「女王スカァアの笑い」より 著者:マクラウドフィオナ
ンガス・オォグ自身かと疑う者さえあった。クウフリンの身辺には光があった、ちょうど
日の入り方一時間前ぐらいの山々の夕ばえのような光であった。彼の髪はアンガスや金髪....
「春心」より 著者:田中貢太郎
お高の眼を見て、「それで、仲なおりをすりゃ、いいじゃないか、夫婦喧嘩と西の風は、
日の入りかぎりだと云うことがある、それでいいでしょう」 お高は意のある眼づかい....
「性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
は私の汲んで来た一番水を毎時もよく洗われた真鍮の壺に納めて、本堂へ供えた。それを
日の入りには川へ流すのが例になっていた。あとの水は、茶の釜にうつした。午前九時ご....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
く処もあれば、早天に家から東に当る霊場に行って日の出を拝み、それから南をあるいて
日の入りは西の方で拝むという例もある。日天願などという名もあって、あるいは仏法に....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
初のケドキすなわち朝飯と晩飯との時刻は、朝日の豊さか昇りと夕日のくだち、日の出と
日の入りとを本式としていたことは、神をお祭り申す祝詞というものの中に、そういう文....