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日の本の
「日の本の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日の本のの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
狗の魔障《ましょう》ではあるまいかなどと、ひたすらに恐れられた。そうして、それが
日の本の仏法の衰えを示すかのように、口さがない京わらんべは言いはやすので、忠通は....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
を察して呉れ給え。しかし僕は自分の任務をおろそかにはしない。この苦しき恋を育んだ
日の本の国を愛するが故に……」 これを受けた僕の頭脳の中は、何がなんだか妙な気....
「芝居狂冒険」より 著者:夢野久作
束を運び集めながら、新派旧派の嫌いなく科白の継ぎ剥ぎを復習し続けて行く。 「我が
日の本の魂が、凝り固まったる三尺の秋水。天下|法度の切支丹の邪法、いで真二つに…....
「今日の作家と読者」より 著者:宮本百合子
。しかしそれだけではどうも不満で、また別の本をさがす。つづけてまた別のを、と、今
日の本の読まれかたの多量さのうちには、何ごとかが判ったから先へ進むという摂取の豊....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
床を小春日和に、庭下駄がけで、我が別荘の背戸へ出たよう、扱帯で褄取らぬばかりに、
日の本の東西にただ二つの市の中を、徐々と拾ったのが、たちまち電のごとく、颯と、照....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
調度そのものも、大きなデスクを置き、椅子を並べ、絨毯《じゅうたん》を敷いて、この
日の本の国の建築の間取座敷とは、てんで感じを異にする。その大きな卓子《デスク》の....
「初恋」より 著者:国木田独歩
臣を使うに礼をもってし臣、君に事うるに忠をもってす、これが孔子の言葉だ、これこそ
日の本の国体に適う教えだ、サアこれでも貴様は孟子が好きか。』 僕はこう問い詰め....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
。 ※メッカの礼拝堂に 信者らの祈る時、 帳の奥におわす 御像の脚に捧げまつらん
日の本の燕子花を。 「みんなも燕子花を取るがよいよ」 ――すると侍女達も手を延....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
べて…… あの調べも、歌詞も実にいい「ほづつの響遠ざかり」の歌をうたいつつ、「
日の本の、仁と愛とに富む婦人」の所作事が演じられた時、私は感激に涙ぐむばかりにな....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
―そういう恭謙な態度となったが「いわく!」ともう一度言葉をなぞった。
「まことに
日の本の実の姿と申せば、皇位に即して主権存し、皇統に即して皇位存し、連綿として二....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
…ま、いずれ雲が晴れてみれば分る。……玲瓏と云うか崇厳と云うか、とにかく、あれは
日の本の秋津島の魂の象徴だ。……儂はもう文麻呂の奴に早くみせてやりたくてな。 衛....
「おりき」より 著者:三好十郎
頭を上げるや、いきなり、器量一杯の声で歌い出す) 花の花とも、言うべき花は わが
日の本の桜花 散れよ朝陽に、匂いつつ(白頭山節) 百姓……(口を開けて聞きすまし....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
国が東方|日出処にあるが故に、これを日本と称し、我が国でもそれを枕言葉として、「
日の本のヤマト」なる称呼が用いられた。かくて推古天皇の使いを隋に遣わし給うに及ん....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ますと何となく有難き感に打たれて、われ知らず涙が溢れました。
高原におとす涙は
日の本の
天が下なる草の露かも
で残りの法華経を読みながら窓から外を....
「西航日録」より 著者:井上円了
万里隔つる旅の外までも今日のよき日を祝ひけるかな 耶蘇よりも遥かに古き紀元節是れ
日の本の名物にぞある 余、欧米の社会を見ざること、ここに十有五年なり。今や再び....