日割[語句情報] »
日割
「日割〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日割の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
々と建てられてある次のごとき一札でした。 「紀州、ご本山よりご下向のご番僧説教
日割りは、左記のとおり相定め候《そうろう》につき、お心得しかるべく候。 壱、参....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
なく笑っている自分にも、驚いてしまった。さすがに顔は蒼ざめていた。 三 月末、
日割勘定で月給を貰った。電車賃や、昼食代を差引くと、いくらも残らない額だった。書....
「鰊漁場」より 著者:島木健作
いての説明であった。病気又は飲酒、その他の事故で休んだときには、その休日の給金を
日割として給料金のうちから引去ること。労務に服するのは日出より日没迄であるが、漁....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
熱は少しく下がりしようなるも、体だるし。英も疲労し、やつれ見え、痛々し。しかし今
日割合い元気になりぬ。 ◯宮様又もや御放送。 ◯「大義」を村上先生(医師)へ、「....
「わが町」より 著者:織田作之助
来ていた。 明日出社されたしと短かく書いてあった。 朝、行き、やめる旨言い、
日割勘定で手当を貰い、その足で職業紹介所へ出掛けた。 2 間もなく、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
備は整ったかと尋ね顔な奉行の視察は、次第に御一行の近づいたことを思わせる。順路の
日割によると、二十七日、鵜沼宿御昼食、太田宿お泊まりとある。馬籠へは行列拝見の客....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
のらな君が御幸に 山のまの家居る民の族まで御幸をろがむことのかしこさ 御順路の
日割によると、六月二十六日鳥居峠お野立て、藪原および宮の越お小休み、木曾福島御一....
「斜陽」より 著者:太宰治
みたいなものを着た男が、西片町のお家へやって来て、私に徴用の紙と、それから労働の
日割を書いた紙を渡した。
日割の紙を見ると、私はその翌日から一日置きに立川の奧の山....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
具 盆つき 壱円拾銭。
桃太郎の蓋物 拾五銭。
皿 弐拾銭。 二枚。
間代
日割り 六円。(三畳九円)
火箸 拾銭。
餅網 拾弐銭。
ニュームのつゆ杓....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
よく考えてみれば、知れたものだ。 現に自分が、今日までに盗んだ金額を、そっくり
日割にしてみたところで、ちょっと気の利《き》いた日傭取《ひようとり》の分ぐらいに....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
下で、家賃などはここが一番安い。三十八銭というのがあったそうだ。これを貧民窟では
日割で払うのが定めだから一日に一銭三厘払うわけだが、まず大半はその一銭三厘を支払....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
壱円拾銭。 桃太郎の蓋物 拾五銭。 皿 弐拾銭 二枚。 間代
日割り 六円。(三畳九円) 火箸 拾銭。 餅網 拾....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
なった生徒たちの公演用の稽古場だ。生徒たちは稽古の往復に掲示場にたたずむ。稽古の
日割りだの、何々さんと何々さんは何月何日の黒ン坊大会の審査員になって下さい、とい....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
待つつもりであるから、その日までに仕度をしてその地のホテルへ来てくれるようにと、
日割を明細に書いて見せてくれた。そして鶴子が旅行免状の事は至急運びがつくように大....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
カンになった中国人は『すぐ出て行け』という。しかしそこはさすがに中国人で、月給を
日割り勘定で一円八十銭くれたのには感心した。こんどは私も文なしで横浜に出てきたと....