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日和見主義
「日和見主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日和見主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
う考えて来ると、日本の強力外交の哲学は、実に強力哲学どころではなく却って、一種の
日和見主義の哲学であることが判るだろう。与えられた事実を無条件に「認識」して、そ....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
ちまえばひとりでに消えるもんだろうぐらいに考えて放っておくのは、まるで非階級的な
日和見主義だということが、よく分ったと思うんだ。 一旦、ソヴェト権力確立のため....
「道標」より 著者:宮本百合子
した記事は、「文戦」が社会民主主義者のあつまりでしかないこと、新労農党を支持する
日和見主義者たちであることを痛烈に非難しているのだった。
去年の夏、レーニング....
「ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
命運動が存在する客観的条件がある以上やむを得ぬ事実として見よという、主体性のない
日和見主義的プロレタリア文学論をでっち上げる結果になってしまう。 現代ソヴェト....
「一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
ってこそ、多数者獲得の課題に答え得るのだ、今書けないのは仕方がない、という左翼的
日和見主義があり、他には、時間の問題とする部分もある。創作をする時間さえあればよ....
「同志小林多喜二の業績」より 著者:宮本百合子
。よしんば或る作品において間違いがあったとしても同志小林多喜二にあっては、決して
日和見主義や引こみ思案や「作家主義」から出たことはない。きっとそれは今まで欠けて....
「同志小林の業績の評価に寄せて」より 著者:宮本百合子
て発表された諸論策が物語るところである。 昨年四月の白テロ後、文化運動の一部に
日和見主義が発生した。文化運動の方針、批評、創作活動、サークル理論、その他日常闘....
「同志小林の業績の評価によせて」より 著者:宮本百合子
家としてもどんな発展を遂げつつあったかは、最近プロレタリア文学運動の一部に現れた
日和見主義との闘争に関して彼が発表した諸論策を読めば自ら明かである。レーニン的党....
「前進のために」より 著者:宮本百合子
このたび、常任中央委員会によって発表された
日和見主義との闘争に関する決議は、プロレタリア文学運動が今日到達したレーニン的立....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
暴動の必要を深く知った。 「武装をとるべきではなかった」というプレハノフの有名な
日和見主義的言辞に決定的に反対してレーニンは、この闘争から多くの積極的教訓を汲み....
「辞典」より 著者:戸坂潤
マルクス主義の補正ではなくてその歪曲に過ぎないものであるとして一蹴した。国際的「
日和見主義」或はロシアに於けるその分派たる「経済主義」と「ストゥルーヴェ主義」と....
「ニッポン三週間」より 著者:宮本百合子
プロ文士と云ったって、所謂社会主義だって国家主義から共産主義までの間に種々雑多な
日和見主義、民主主義がはさまって、何れも顔付だけは一廉《ひとかど》何か民衆解放に....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」より 著者:宮本百合子
会から左翼的逸脱の危険を、警告されたのであった。このときは、山田清三郎が、右翼的
日和見主義の自己批判を発表した。当時「ナップ」の書記長は山田清三郎であった。「前....
「自信の無さ」より 著者:太宰治
姿を、この世紀のままで素直に肯定したいのであります。みんな卑屈であります。みんな
日和見主義であります。みんな「臆病な苦労」をしています。けれども、私たちは、それ....
「黒船前後」より 著者:服部之総
因となっただろう。 帆船そのものが、否定されたのである。 帆船輓歌は、ついに
日和見主義の輓歌であった。....