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日支
「日支〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日支の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
本は米が足りない、物が足りないと言って弱っているらしい、もうひとおどし、おどせば
日支問題も日本側で折れるかも知れぬ、一つ脅迫してやれというのでハワイに大艦隊を集....
「琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
よりと曇った日の正午、××ビルディング十階の東洋宝石商会の支配人室で、支配人は当
日支店から到着したダイヤモンド数|顆をしまおうとして、金庫を開けにかゝった。支配....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
たような態度で支倉の懺悔の場面に立会ったのは、彼の性格の一面が覗われると共に、他
日支倉の断罪に当って、有力な素因を造ったのだった。 それにしても神戸牧師は気の....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
妙なものだ。僕は気が弱くなってしまったのかも知れない。 やがて講話がはじまり、
日支文明の交流という題で、岡木という若い先生が、主として医学の交流に就いて、昔か....
「惜別」より 著者:太宰治
そんな事が書かれているのですね、それで私は、この話をうちの新聞の正月の初刷りに、
日支親善の美談、とでも言ったような記事にして発表しようと思っているのですがね、ち....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
ラの上天気ですよ」などといい合った。汽車は電燈のちらつくころ、富士駅に着いた。朝
日支局の大山為嗣さんに迎えられて、大宮まで自動車を走らせた。 三 大宮と....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
うれば最早幾日か過ぬ、奈良という事|臆い起しては空しく遊び居るべきにあらずとある
日支度整え勘定促し立出んというに亭主呆れて、是は是は、婚礼も済ぬに。ハテ誰が婚礼....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
るのであるが。 二、体育派とスポーツ派 問題は四月九日から上海で開かれた
日支比三国の第十回極東選手権大会円卓会議に始まる。その前に予めマニラへ派遣されて....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
、ヨーロッパの侵略におくれることたッた六十年で、日本人の鼻を落しているのである。
日支事変によって、日本と大陸とに莫大な人員物資の大交流が行われ、大陸の肝臓炎が輸....
「戦争論」より 著者:坂口安吾
さらに日本の同胞諸友に訴えなければならない。 現在の日本は、戦争前のころ、否、
日支事変のはじまりかけた頃よりも、さらに好戦的に見受けられる。
日支事変の当初....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
して日本への土産にしようと決めた。日本の十五夜に支那の月餅を売る、これもいささか
日支の間に融和を図るものではあるまいか。 ここに月餅の由来につき興味ある話があ....
「一枚絵の女」より 著者:国枝史郎
秘密を知られた人……弥兵衛様……今は新発意――その人のことが彼女の心を、この日一
日支配した。 「おきた、わしはもう駄目だ。わしはもう江戸にはいられぬ」 いつも....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
て市民の生活と密接に終始すべき理想により、この地を選んで新築せんとしたのである。
日支事変のために、その計画を中止したのみならず、東京電灯に帰すべきその用地の大半....
「瘤」より 著者:犬田卯
の月日が経過していた。あの年の夏に勃発した蘆溝橋事件が意外な発展をとげて、いまや
日支両国は全面的な戦争状態にまで捲きこまれてしまっていたのである。 無論のこと....
「米」より 著者:犬田卯
ところでその肥料だが――化成のみならず魚糟配合のようなものでも、今年は品不足で(
日支事変のための原料不足に加えて製造能力の低下のためだという)価額が倍にも騰貴し....