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日本主義
「日本主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日本主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
に八紘一宇を唱え心に戦争の不滅を信ずるものがあるならば、真に憐むべき矛盾である。
日本主義が勃興し、日本国体の神聖が強調される今日、未だに真に八紘一宇の大理想を信....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
起す惧れが多分にあり、特に行過ぎた自由主義者や共産黨の陣營において、かつて獨善的
日本主義者が自己に反對するものは何でも「赤」と攻撃したごとく、自己に同調せざるも....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ポウア――永久に新開地めいた町。支那街と馬来芝居と支那映画「愛国魂」五巻。「打倒
日本主義」の貼紙。孫|中山先生の肖像。土人の水上生活。済民学校。適南学校。トモエ....
「伝統と進取」より 著者:九鬼周造
したこのごろは、外囲の事情が全く反対になってしまって、ある読者には私が現時流行の
日本主義に阿諛苟合するかのような感を与えたかも知れない。『「いき」の構造』から「....
「科学的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
導き出そうというのは、日本の復古主義的・伝統主義的・国粋論的・封建主義的・な反動
日本主義者の政治イデオロギーであることを、読者は知っているだろう。 そこにある....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
って倒錯した歴史観を産むものが、文献学主義であり教学主義なのだ。国粋的、封建的、
日本主義の社会理論の多くは、之だ。こうしたものが合理的精神を欠いているということ....
「多頭蛇哲学」より 著者:太宰治
いる姿を見ると、聞き手のほうでも、いい加減じれったくなって来る。近衛公が議会で、
日本主義というのは、なんですか? と問われて、さあ、それは、一口でこうと説明は、....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
れたる国ぞかし」ともいった。「光は東方より」の大精神はすでに彼においてあり、彼は
日本主義の先駆者であった。しかも彼のそれは永遠の真理の上に、祖国を築き上げんとす....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
然そうでなければならないことであった。つまり彼らの水泳家としての教養はコチコチの
日本主義者ではあるが、紳士の域に至らぬことを明かにしているのである。レースはせり....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
その珠をとって行ってしまったという話。 この話は今日私の情熱となって燃えている
日本主義として、東洋の精神をヨーロッパの文明が奪ってしまったということへの敵愾心....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
学も下劣極る文学だったことが注目に価する。そして、なお日清戦争後には、高山樗牛の
日本主義の主張が起り、日露戦争後には、岩野泡鳴の国粋主義の主張が起ったことも、一....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
要なるのみならず、日本の人心を維持し独立を保存するに必要なり。 ここにおいて、
日本主義の大学を設立する必要起こる。その大学は日本固有の学問を基本として、これを....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
して本書の初版は二月二十日の日附で刊行されている。それは日本的なるものの強調から
日本主義にすすみ、林内閣の祭政一致の宣言から国民精神総動員へと急激に傾きつつあっ....
「味覚の美と芸術の美」より 著者:北大路魯山人
るところであるが、近来流行の日本自慢はよくこの自覚に立っているかどうか。今流行の
日本主義はともかくとして、幸いにその気運が昂揚されている折柄でもあるから、この機....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
言い方をするであろう。日本人は一時心も形も全部西洋風となったのであった。近時所謂
日本主義が横行して形は日本に還ったが、しかし彼らの大部の心は依然西洋覇道主義者で....