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「日本左衛門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日本左衛門の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
元に、朱|羅宇《らう》のきせるを寄せ、黒八を掛けた丹前にくるまって居た男がある。日本左衛門です。――むっくりと起て「一風呂浴びて来るから、待っていてくれ」と、手....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て中の町。 「あれが天竜寺」 横目に睨んで浜松の町へ入る。 「いよいよ浜松だ、日本左衛門《にっぽんざえもん》で売れたところよ。日本左衛門という奴は、また鼠小僧....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
と来ている。白井権八がそれではないか。それよりも、もっと手近に、もっと大物、あの日本左衛門というのが、たしかこの附近から出ていたはず――聞くに、日本左衛門という....
寄席行灯」より 著者:正岡容
ていたから妙である。 そしたら、先月、釈場へいって西尾魯山の「東海白浪伝」――日本左衛門を聴いた(魯山は先代馬琴門下だからお家芸のこれを演るのだろうが、退屈で....
深川の散歩」より 著者:永井荷風
寺《ぜんでら》がある。震災|前《ぜん》、境内には芭蕉翁の句碑と、巨賊《きょぞく》日本左衛門《にっぽんざえもん》の墓があったので人に知られていた。その頃には電車通....