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日本式
「日本式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日本式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
独言を云う。折から四五人どやどやと客が入った。それらには目もくれず、 「ほほほ、
日本式ではないんだわねえ、貴下、お気には入りますまい。」 「どういたしまして、大....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
洋の製鉄法を模倣して来た日本は、まだ砂鉄精錬に完全な成功を収めなかった。最近は純
日本式の卓抜な方法が成功しつつある。楢崎式の如き、それである。満州国の鉄の埋蔵量....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
造や煉瓦造り建築の伝統によって育てられた欧州建築家の目には、木材や竹を用いるわが
日本式建築法は建築としての部類に入れる価値はほとんどないように思われる。ある相当....
「御萩と七種粥」より 著者:河上肇
楓氏は、その頃もはや日本画専門となられ、以前からのアトリエも売ってしまい、新たに
日本式の家屋を買い取って、住んで居られた。それは宏荘とまでは行かずとも、相当の構....
「獏鸚」より 著者:海野十三
名で書いた。 それから別の紙をとりあげて、また鉛筆を走らせたが、意外にもそれは
日本式のローマ字だった。 ARAMASOO-MADAMUINAINO-DAMAS....
「異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
っている蝦は一寸形が変っていて変だが、これがまたなかなかうまい。殊にオリーブ油で
日本式の天麩羅にするといい。 日本は四方海に囲まれているから海の幸は利用し尽し....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
殆ど半身不随症に罹って居る。無論ここにいう天使は、西洋式の表現法を用いたまでで、
日本式でいえば八百万の神々である。くれぐれも読者が名称などに捕えられず、活眼を開....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
込んだのであった。 いろいろの贅沢をいっている場合でない。ともかくも久し振りで
日本式の風呂に入って、日本の畳の上にあぐらをかいて、日本の浴衣の胸をくつろげて、....
「雪女」より 著者:岡本綺堂
よく知れている正直な青年であった。彼は李多というのが本名であるが、堀部君の店では
日本式に李太郎と呼びならわしていた。 「劉家、遠いあります。」と、李太郎も白い息....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
端線あるが故に、簡素乍らの浄土変相図としての条件を、持って来る訣なのである。即、
日本式の弥陀浄土変として、山越し像が成立したのである。ここに伝説の上に語られた慧....
「くまと車掌」より 著者:木内高音
じ糸を使い、中の紙も日本紙で片面だけに字をすったのを二つ折りにして重ねとじた、純
日本式の読本でした。その中には、内地の人の知らない、北海道だけのお話がだいぶのっ....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
晩に娯楽室でチー・ダンスが行われたと思ってくれたまえ。 僕はタキシード、妻は純
日本式夜会服を一着して押し出したものだ。そうして我等の同行者二十一人は、僕達二人....
「米国の松王劇」より 著者:岡本綺堂
くないというので不評であったそうです。今度はその当時とまったく違った俳優たちが純
日本式のプロダクションを見せるという、それが観客の人気を呼んだらしいのです。登場....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
行い、最も多数の喝采を得たるものに賞品を与うるなり。甲板上には幕を張り旗を掛け、
日本式ホオズキ提灯数十個をともし、盛んなる装飾を施せり。夜半後、一時過ぎまでにぎ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、よいとしても、兵営がなお純洋式となっているのは果して適当であろうか。脱靴だけは
日本式であるが、田舎出身の兵隊に、慣れない腰掛を強制し、また窮屈な寝台に押し込ん....