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「日本音楽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日本音楽の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
いき」はいかなる形において表われているか。まず田辺尚雄《たなべひさお》氏の論文「日本音楽の理論附粋の研究{4}」によれば、音楽上の「いき」は旋律《せんりつ》とリ....
老妓抄」より 著者:岡本かの子
肉なところがあった。「ゆんべもおとといの晩も自分の家へ帰って来ませんとさ」 新日本音楽の先生の帰ったあと、稽古場にしている土蔵の中の畳敷の小ぢんまりした部屋に....
道標」より 著者:宮本百合子
ぬかれた音楽の世界に馴れたジンバリストにとってそういう真心にあふれ鄙《ひな》びた日本音楽家とその愛好家たちの表情は、素朴に感動的だったにちがいないこともわかった....
文士の生活」より 著者:夏目漱石
事の無い為《せい》か、未《ま》だ一度も良い書画を見る位の心持さえ起した事は無い。日本音楽などは尚更《なおさら》詰らぬものだと思う。只《ただ》謡曲|丈《だ》けはや....
文学上の復古的提唱に対して」より 著者:宮本百合子
奏会の日に即興曲を弾いて貰うこととなり、聴衆からテーマを求めた。そのとき出された日本音楽からのという条件つきのテーマは、雅楽からのハーモニイであった。 今日の....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
る。この追随は一面的で日本の洋楽の低俗な感覚で受け入れ易い面だけを誇張している。日本音楽 琴、三味線などを中心とする伝統的な日本音楽はその復活の努力に二つの面を....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
るべき運命をさえ、持っていはしないかとひそかに私は疑うのである。 如何に面白い日本音楽であったとしても、近代日本女性の複雑な恋愛が新内によって表現される訳には....
社会時評」より 著者:戸坂潤
スタンドレー大将の弔辞の後で、「かっぽれ」や「六段」や「お江戸日本橋」などが、「日本音楽」の名に於て放送されたということは、何と云っても取りかえしのつかない打ち....
激動の中を行く」より 著者:与謝野晶子
びにも西洋趣味の物でなくて東海道々中|双六を用いて欲しいと望んでおられる事です。日本音楽が西洋音楽に比べて非常に劣等な位地に停滞しているものである事は、新進の音....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
えないのである。 洋楽の優秀なることは、何人も異議のない点であるが、さりとて、日本音楽も亦捨て難き情緒ありなぞと、自己満足をする時代ではないことも心得ている。....
痀女抄録」より 著者:矢田津世子
ふうにのっている。 ソプラノ、明治音楽学園講師、昭英音楽学校講師、若艸会主宰。日本音楽学院本科声楽部卒業。一九三二年独逸留学、三四年帰朝、目下ステージを去って....
ながうた勧進帳」より 著者:酒井嘉七
ますと、甚だ、生意気な様でございますが、皆様の中には、長唄という様なクラシックな日本音楽について、何も御存じない方が、おありになるかも知れないと存じます。そうし....
呼ばれし乙女」より 著者:岡本かの子
あこのくらいな横着は先生にも大目に見て頂くさ」 麒麟児といわれて十四の歳から新日本音楽の権威である千歳の父のもとに引取られ、厳しく仕込まれた慶四郎は、青年にな....
味覚の美と芸術の美」より 著者:北大路魯山人
西洋人の建物を立派に自分のものとして造り、洋画も相当なものであるが、外国人にして日本音楽を解し、これを日本人の洋楽における如く、一人前によく成し、よく歌うものあ....