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日柄
「日柄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日柄の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鉄鎚」より 著者:夢野久作
国の暦と米相場の高低表を並べて見せて、この日は仏滅だからこの株が下った。この時は
日柄が三リンボーだったけれども虎の日の友引きだったから、この株とこの株が後場《ご....
「錦木」より 著者:宮本百合子
いよいよいつでも出られると云う様にそろったのは四日の後であった。 五日目の日、
日柄も好しお天気も定まったからと云うのでいよいよ出ることになった。仰山な別れの言....
「胚胎」より 著者:宮本百合子
陽と共に歌い出て月に挨拶致いてからねぐらにもどったと申す事じゃ。 ところが或る
日柄にない力にまかいてこれぞと云う目あてものうて朝早くから飛び出《いだ》いた。神....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
これがちょっと解らない」甲斐守は眼を閉じた。すると弓之助が何気なくいった。 「
日柄のことではございませんかな。たしか一昨日が丙の日で」 将軍家治誘拐さ....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
」 「こいつア驚いた。……するてえと、なんですか、向うもやっぱし正月なんで」 「
日柄には変りない。ただし、向うはいま日の暮れ方だ」 「おやおや、妙だねえ。どんな....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
ら、ここで門内西南の地に女ありと考えなければならない。 今日は酉年の酉の日だ。
日柄は仏滅|定《さだん》。六曜星が仏滅でこれは万大《よろず》凶を示しているが、十....
「迷信解」より 著者:井上円了
鬮のこと。 第八、人相、家相および墨色のこと。 第九、鬼門、方位のこと。 第十、
日柄、縁起のこと。 第十一、怪火、怪音および異物のこと。等 右の説明を試むる前....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
を世話をしようかというと、苦々しい顔をして、「イヤ、貰う気はしない、先妻が死んで
日柄が経たない中に、どんな美人があるからッて後妻を貰う気になれるかい、」と喪くな....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
がその子供に名を命けるのです。ところがその名の命け方が実に奇態である。大抵生れた
日柄によって名を命ける。例えば日曜日に生れたものなれば男女共にニマ(日曜という意....