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日比谷
「日比谷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日比谷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文放古」より 著者:芥川竜之介
これは
日比谷公園のベンチの下に落ちていた西洋紙に何枚かの文放古《ふみほご》である。わた....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
いるのは同じ学校の寄宿舎にいた、我々六人の中年者《ちゅうねんもの》である。場所は
日比谷《ひびや》の陶陶亭《とうとうてい》の二階、時は六月のある雨の夜、――勿論《....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
目前が利かないから、お茶を挽くのよ。当節は女学生でも、今頃は内には居ない。ちっと
日比谷へでも出かけるが可い。」 「憚様、お座敷は宵の口だけですよ。」 と姿見の....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
して置いた。 ◯都電運転系統は現在左の通り動いている。 △品川→日本橋 △三田→
日比谷 △目黒→
日比谷 △五反田→金杉橋 △渋谷→金杉橋 △渋谷→青山一丁目 △....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
た。依然として国文及び漢文が文学の中堅として見られていた。 二十五年前には今の
日比谷の公園の片隅に、昔の大名の長屋の海鼠壁や二の字窓が未だ残っていた。今の学者....
「火星兵団」より 著者:海野十三
たび自由の天地に放たれたことを喜び、まるで小鳥のように、濠端をとびとびしながら、
日比谷公園の方へ駈出していった。
公園の垣根のところまで来ると、千二は、そこに....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
を張って顔を上げた。 「そいつは嫌いだ。」 「もし、野暮なようだが、またお慰み。
日比谷で見合と申すのではございません。」 「飛んだ見違えだぜ、気取るものか。一ツ....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
、歯科医は大廻りに赤坂なんだよ。途中、四谷新宿へ突抜けの麹町の大通りから三宅坂、
日比谷、……銀座へ出る……歌舞伎座の前を真直に、目的の明石町までと饒舌ってもいい....
「暗号数字」より 著者:海野十三
てください」 といって、木村氏と名乗るその役人は、帆村に対し、今から三十分後、
日比谷公園内のどこそこに立っていてくれ、すると自分はこれこれの番号のついた自動車....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
錬なんです。繕って言うのじゃあないが、それを見るのが目的だった。もう一度、以前、
日比谷の興行で綺麗な鸚鵡が引金を口で切って、黄薔薇の蕋を射て当てて、花弁を円く輪....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
で、ドウしたら肥るだろうと訊くと、 「それは容易い事だ。毎日一度|大飯を喰って、
日比谷の原(その頃はマダ公園でなかった)を早足で三遍も廻れば直き肥る。それには牛....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
のエキゾチックな貴族臭い雰囲気に浸りながら霞ガ関を下りると、その頃練兵場であった
日比谷の原を隔てて鹿鳴館の白い壁からオーケストラの美くしい旋律が行人を誘って文明....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
の平和万才(拍手) 三、最後の演説 一九六〇(昭和三十五)年十月十二日
日比谷公会堂・三党首立会演説会 諸君、臨時国会もいよいよ十七日召集ということに....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
工業会館で結党準備会を開いた。 ついで十一月二日、全国三千の同志を集め、東京の
日比谷公会堂で結党大会を開いた。私はこのとき司会者をつとめたが、会場を見渡すとい....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
時代は明治三十八年、日露戦争も終りを告げたころである。世間はさわがしく、東京では
日比谷原頭の焼打ち事件、神戸では伊藤公の銅像を倒し、その首になわをかけてひきずり....