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日用品
「日用品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日用品の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
すが、そうはしておられません。これから懲治監の方へ廻る用事があるのです……。時に
日用品の騰貴はどうです……。手前のところには姑、つまり愚妻の母ですなあ、それもお....
「大島が出来る話」より 著者:菊池寛
じみ》と感じて居るのであった。学資ばかりでなく、譲吉は、衣類や襯衣《シャツ》や、
日用品の殆《ほとん》ど凡《すべ》てを、近藤夫人の厚意に依って、不自由しなかったの....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
うその方は片づいたのであるが、まだ忘れものがあって、思いついてはまた入れている。
日用品は誠に大切で、夜はしまって寝なければならず、朝には必要となるので、出したり....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
平気で(?)同じことをやってのけた。 菓子折を背負った沖売の女や、薬屋、それに
日用品を持った商人が入ってきた。真中の離島のように区切られている所に、それぞれの....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
いのものだ。 僕はさっそく入口の戸を叩いて、廊下の看守を呼んだ。そしていろんな
日用品を注文した上に、食事も毎日とってくれるようにと頼んだ。 「それはうちのレス....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
声の拡声器で、木戸口へ呼出すように楽には行かない。なかなかもって、アテナ洋墨や、
日用品の唐墨の、筆、ペンなどでは追っつきそうに思われぬ。彫るにも刻むにも、鋤と鍬....
「保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
湯であるから、燃料がいる。それは湯本の負担だが、湯本は酒タバコ菓子カンヅメその他
日用品一切を商い他の十軒を顧客にしているから、夜の湯はサービスだ。 中平は畑は....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
一しょにいた芸者は、弁当や菓子など差入れていたが、ハンストと知って、チリ紙などの
日用品を差入れることにした。一念通じて、彼女が先ず一万五千円の玉代をもらいうけ、....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
。彼らが乞食であることを見分けうるのは、バケツやハンゴーやナベや裁縫の道具など、
日用品一式を背負って歩いているためで、何も知らない旅行者が彼らを登山家に見立てて....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
ヾツを以て呼ばるるに至つたのは、多分は特殊の袋を携帯して居た為で、袋を持つたのは
日用品を之に入れて、引越に便利な為であらう。…… と述べられて、袖中抄以来の袋....
「審判」より 著者:カフカフランツ
をおいて、道路の高さよりも低いところにあって二、三段降りると行き着く、さまざまな
日用品を売る店が並んでいた。それらの店へ女たちが出入りをしたり、階段の上に腰かけ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
泊り込んだ。
と言えば何にもしないようで居るようですが、そうでもない。随分
日用品や仏具なども沢山ある。そこには炊事場も寝所も皆調えてある。その前にお婆さん....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
のである。) これこの地の実況にして、硝石のほかに一物の産出するなく、衣食住、
日用品ことごとく、他地方より供給を仰ぐ。 二十四日、晴れ。終日船中にありて砂漠....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
か大商店とかいうものが殆どないようだ。何れも似たり寄ったりの、区民相手の中以下の
日用品店のみだといっても大したおしかりを受けることもないだろう。震災直後に三越の....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
日、和製の洋品が、どこともなく本当の舶来品とちがうのである。今日の電車の色や又は
日用品の装飾、ペーパー、郵便切手の図案、小銭の図案、紙幣、一切これ等のものの色で....