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日直
「日直〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日直の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
居たって仕方がありませんもの、ほんの余計者になりましたから、どうか御面倒でも…今
日直ぐと帰ります、水街道の麹屋に話をして帰りますから」
母「そりゃアハア間違っ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
れますまい」と末の一句は叔父に向って忠告の様に云った。
叔父は其の言葉に従い翌
日直ぐに倫敦へ電報で探偵を一人注文して遣った、翌々日に注文に応じて来着した探偵は....
「闘争」より 著者:小酒井不木
鑑定の事項が局所的のものでも、必ず全身を精密に解剖することになって居るので、その
日直ちに注意深く解剖を行った。その結果、北沢栄二という人は胸腺淋巴体質であること....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
申すのを名主が、 名「いえ中々|一国もので、少しも人に媚る念がありませんから、今
日直と申す訳には参りません」 というので、是非なく山川も一度お帰りになりまして....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
るが、七十四年間の雑誌を揃えるは頗る至難であって、仮令二千円三千円を出した処で今
日直ちは揃え得られるものでは無い。僅か十年かそこらの日本の雑誌ですらも容易に揃え....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
」 孝「最早一刻も猶予致す時でございませんゆえ、明早天出立致す了簡です」 相「明
日直ぐに、左様かえ、余り早や過ぎるじゃないか、宜しい此の事ばかりは留められない、....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
て居るような心持がして、眞達の親父と云う事が知れては」 永「これ/\黙ってろ、明
日直に立つと、おかしいと勘付かれやアしないかと脛に疵じゃ、此の間も頼んで置いたが....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
が出来て、実は此処に四百円才覚をして来たんだが、此の金で身請をさせて下されば、今
日直ぐに書附を取替わして美代吉だけを連れて往きたいが御得心かえ」 婆「あれ、あな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
もありますな。しかし、あれだけの人数が、いちいち一戸を持つなんぞということは、今
日直ちにできることではありませんから、当分は大家族主義を取るほかないでしょう」 ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
と親戚であるという事で特に叮嚀に扱ってくれたのがちょっと嬉しかった。山田へ着いた
日直に外宮内宮を参拝して、妙見町に止宿したが、その晩奮発して、古市へ登楼した。し....
「中庸」より 著者:坂口安吾
、それが彼女であった。余を見ると軽く会釈し、 「退屈したから電話かけちゃったわ。
日直なんですよ。ほかに用もないし、たばこもつきちゃったから、吸いがらを拾って吸っ....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
》は深く同情を寄せくれたり、藤井も共に尽力《じんりょく》せんと誓いぬ。 その翌
日直ちに土倉氏を銀水楼《ぎんすいろう》に訪れけるに、氏はいまだ出阪《しゅっぱん》....
「犯人」より 著者:坂口安吾
べて校門をでた。 平戸先生は独身の若くて美しい婦人であった。この日は平戸先生が
日直、花井訓導が宿直の当番で、ちょうど交替の夕刻であった。花井は平戸先生に求婚し....
「硝子を破る者」より 著者:中谷宇吉郎
全部が、少くも直接には日本人の手によったものである。そういう意味で、われわれが今
日直面している危機は、戦争に敗けたから起ったというよりも、自分自身に敗けたためで....
「四つの都」より 著者:織田作之助
行く。 初枝、失望する。 五四 廊下。 庄平、ふと廊下の壁の黒板に、 「日曜日、
日直当番、小谷初枝訓導」と書いてあるのを見て、おやっと思い、引きかえす。 五五 ....