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「日英同盟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日英同盟の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
て甘草欲しさだ、蹶も二獣の可愛さに甘草を残すでなく足を仮るためじゃとある、まずは日英同盟のような利害一遍の親切だ、『山海経《せんがいきょう》』に〈飛兎背上毛を以....
現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
総体の集合意識は過去四五年前には日露戦争の意識だけになりきっておりました。その後日英同盟の意識で占領された時代もあります。かく推論の結果心理学者の解剖を拡張して....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
とするんですからね」 「だが英国紳士と云って近頃だいぶ評判がいいじゃないか」 「日英同盟だって、何もあんなに賞《ほ》めるにも当らない訳だ。弥次馬共が英国へ行った....
草枕」より 著者:夏目漱石
覗《のぞ》いたときは、胡坐《あぐら》をかいて、長煙管《ながぎせる》で、おもちゃの日英同盟《にちえいどうめい》国旗の上へ、しきりに煙草《たばこ》を吹きつけて、さも....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
御維新前《ごいっしんまえ》はあばたも大分《だいぶ》流行《はや》ったものだそうだが日英同盟の今日《こんにち》から見ると、こんな顔はいささか時候|後《おく》れの感が....
三四郎」より 著者:夏目漱石
の丸は合点《がてん》がいくが、イギリスの国旗はなんのためだかわからない。三四郎は日英同盟のせいかとも考えた。けれども日英同盟と大学の陸上運動会とは、どういう関係....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
かかり、満洲では緑林王(馬賊王)張作霖が奉天に拠って北方経営の根を拡げ、日本では日英同盟のお代りとなるべく締結された日仏協約が、更に一歩を進めて、英の新嘉坡と、....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
祝った、焼岩魚を肴にしてムスビを噛じった、ふと包んだ新聞紙を見ると、二号活字で、日英同盟、援務的契約などいう文字が読まれた、人と人がどうした、国と国がどうした、....
菊人形」より 著者:宮本百合子
れをうけとった三十七八の父からは、母が想像していたのとはまるで反対の手紙が来た。日英同盟していた小さい日本が、ロシアに勝ったということで、在留民の少いロンドンで....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
ゴルドンの引率した二十人の兵と、十平太の率いた二百人の武士、しめて二百二十二人、日英同盟の勇士達であった。 十二 ところでどうしてこれらの勇士....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
結んで近くのものに背を向けたところにあったと思います。明治年間には遠くイギリスと日英同盟を結んでアジアにおける番兵のごとき役割をはたし、第二次世界戦争のさいはこ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に滑稽であるが、しかもこれは日本人の本質はお人好しである事を示しているのである。日英同盟廃棄数年後になっても日本人は英国が日英同盟の好誼を忘れた事を批難し、つい....