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「日赤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日赤の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
わが町」より 著者:織田作之助
いして、そら賑やかなことですわ」 もう四十を過ぎた定枝や久枝がめずらしそうに毎日赤ん坊の奪り合いをしている容子が、眼に見えるようであった。 「肝腎の私に一寸も....
単独行」より 著者:加藤文太郎
て海抜三一二〇メートル一の赤石絶頂へ午後十二時四十分に着いた。「大正十五年八月七日赤石絶頂を極む九十翁大倉鶴彦」と書いたのと植物愛護のことを書いた硝子入の立札が....
永遠のみどり」より 著者:原民喜
ンクも彼には子供の頃から見馴《みな》れていたものなのだ。……バスは御幸橋を渡り、日赤病院に到着した。原爆患者第一号の姿は、脊の火傷《やけど》の跡の光沢や、左手の....
インターナショナルとともに」より 著者:宮本百合子
場内の美術研究部を中心として、工夫をこらした飾りものを持ち出すばかりではない。今日赤い広場はみちがえるような光景である。 普請中のレーニン廟の数町に渡る板がこ....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
れた作物から、芸術としての純粋価値――芸術としての芸術価値――を問うのである。今日赤色|露西亜《ロシア》の過激派政府は、盛んにボリシェヴィキーの宣伝芸術を出して....
天草の春」より 著者:長谷健
や不許可となつた。この上は一死もつて郡民塗炭の苦しみに代る外ないと、同年十月十五日赤心を披瀝した上向文を遺して、駿河台の自邸で自刃してしまつた」 とある。その....
犬と人と花」より 著者:小川未明
けれど、和尚さまと犬の生活には変わりがなかったのであります。 和尚さまは、ある日赤犬に向かって、 「おまえも年をとった。やがて極楽へゆくであろうが、私はいつも....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
ったのが乱杭の頭を駢べて、音もなく流れ寄る霧の中に没しては又顕われる。私達は一昨日赤谷山の頂上から眺めたあの凄まじい岩峰の登りに懸ったのだ。断崖の絶端から右の谷....