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「日遠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日遠の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文芸の哲学的基礎」より 著者:夏目漱石
両人は毎日海の中へ飛び込んでいっしょに泳ぎ廻ります。爺さんは浜辺の砂の上から、毎日遠くこれを拝見して、なかなか若いものは活溌《かっぱつ》だと、心中ひそかに嘆賞し....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
がお庭内を廻りましたのもお咎めはあるまいかと存じます」 目「うむ…權六其の方は百日遠慮を仰付けられていると、只今四郎治の申す所である、何故に其の方は遠慮中妄りに....
広場」より 著者:宮本百合子
。そのことのために、自分は益々机と本とにつながれ、朝子はやはりこれまでのとおり毎日遠方の出版所へ定期刊行物を予約に行ったり、役所へ行ったりした。そんな場合、朝子....
日は輝けり」より 著者:宮本百合子
から、彼女は何か心にうなずいた。帰途に買った一ダースの靴下を持って、翌《あく》る日遠いところを先生の家まで行って、とっくりと咲二のことを頼んできたのである。なぜ....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
。 東トルキスタンのヤルカンドにミッション付きの歯医者がいた。この人の所へある日遠方の富裕な地主イブラヒム・ベグ・ハジからの手紙をもった使いが来て、「入れ歯を....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
率直でない一葉の人柄の一面として見ている。それも当っているだろう。が、私たちが今日遠くはなれた明治のその時代のその環境において、十九か二十だった一葉のそういうと....
肉体」より 著者:豊島与志雄
よりも、二階の室にあがってしまいます。私が行くと、前日に来たばかりの時でも、五六日遠退いた時でも、同じような笑顔と落着いた態度で迎えます。 ――一体、これから....
狸のお祭り」より 著者:豊島与志雄
郎七《じろしち》に五郎八《ごろはち》という村の猟師《りょうし》でありまして、その日遠くまで猟に行って、帰りが遅くなったのでした。どういうものか、その日は一匹も獲....
四十八人目」より 著者:森田草平
かだ。が、それにしても、自分はもう二度とあの女に逢ってはならない。この間から四五日遠退いていたのを幸いに、このまま顔を見ないで行く! 不人情かはしらぬが、それよ....
或教授の退職の辞」より 著者:西田幾多郎
凹字形に並べられたテーブルに、彼を中心として暫く昔話が続けられた。その中、彼は明日遠くへ行かねばならぬというので、早く帰った。多くの人々は彼を玄関に見送った。彼....
日記」より 著者:宮本百合子
も困ってしまった。 十一月三日(木曜) 夕方国男来、一緒に食事をする。 A明日遠足だと云うので夜、せき、一寸駒込橋の方に散歩して床につく。 岩波氏に会い、....
日記」より 著者:宮本百合子
物の為にと云って、出て行く。 A、胸のしっぷす。右肺に雑音がすると云う。 明日遠足で、天気がよければ一日家に居られると楽しみにし、早く、A床につく。十二時近....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
その頃は千住にお住いではなかったでしょう。終りの御様子は存じません。その頃私は毎日遠路を学校通いで、学校以外のことは何も知りませんかった。 学校入学前に貰った....
神楽坂」より 著者:矢田津世子
は種がだんだん意に叶ってくる。 四十九日があけると爺さんは袋町へ行った。二、三日遠のいていると、もう魚辰の若いもんが言伝てを頼まれてくる。そのうちおっ母さんが....
私本太平記」より 著者:吉川英治
しこまりました。では」 「おおすぐがよい。尼前、覚一、また会おう。再会はまだ先の日遠いかもしれぬが、きっと会おう。その日まで、つつがなく暮しておれよ」 尊氏は....