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「日野俊基〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

日野俊基の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
て措き、早くからこの君臣の間に、ある関係があったことは想像出来る。正中の変前に、日野俊基が山伏姿で湯治と称し、大和、河内に赴いたことは、『増鏡』や『太平記』に立....
私本太平記」より 著者:吉川英治
残念がッておられ申した」 意外な彼のことばに。 「では、そのお人は、前ノ大内記日野俊基朝臣でおわそうが」 「や、御存知か」 「わしも、あとにて知った」 「いよ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いうのである。破戒、無慈悲な僧どもは、人中でさんざんな目に遭ったという。 この日野俊基、まえの資朝。いずれも、従来の古い公卿型ではない。そんな行為のうちにも、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
てくる。 「まだ帰らぬの」 「……帰りませんなあ」 出屋敷の板かべの一間から、日野俊基は、外ばかり見ていた。――夜来、侍いていた石川ノ豊麻呂も、まんじりもしな....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いやこの旗は、全土の国々からの、こたえを待つものといっていい。久しき前には、日野俊基や、資朝から、密々に。――つい、さきごろは北畠具行から諸州へ発した密勅の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
誉も、宮方へ密かな心をよせていたひとりなのです。それを知っていた者は、いまは亡き日野俊基|朝臣だけですが」 「えっ?」 「かの朝臣とは、以前、ふかく心をかたりあ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
裏切り公卿”としてである。――この鎌倉で、まっさきに、宮方の張本として首斬られた日野俊基などは、 「いちど吉田|一品の腹をきかねば、死にきれぬ。側近第一の卿が、....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
いねいに、再検討して、ややうなずける人間正成をこの「私本」に新しく築いてみたい。日野俊基をかりて、河内や石川盆地の散所民などを書いたのも、正成を生んだ郷土の特色....