日間[語句情報] »
日間
「日間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
日間の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
長山井博士の説によれば、忍野氏は昨夏|脳溢血《のういっけつ》を患《わずら》い、三
日間|人事不省《じんじふせい》なりしより、爾来《じらい》多少精神に異常を呈せるも....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ぬ。 「酷いお熱だったんでございますのねえ。」 「看護婦に聞きました。ちょうど十
日間ばかり、全ッきり人事不省で、驚きました。いつの間にか、もう、七月の中旬だそう....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ら臑を出すと鴨がその上に金の卵を六つ生み、七番目には鉄の卵を生む。それから鴨は二
日間それを抱いてあたためた後、イルマタールが動いたために卵は落ちて深海の底に陥る....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
膝の前に突いて、 「おとッつさん、わたしの身の一大事の事ですから、どうぞ挨拶を三
日間待ってください……」 おとよはややふるえ声でこう答えた。さすがに初めからき....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
かる折から、地方巡業の新劇団、女優を主とした帝都の有名なる大一座が、この土地に七
日間の興行して、全市の湧くがごとき人気を博した。 極暑の、旱というのに、たとい....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
三日のあいだ謎のように死んでいた彼の神秘的な幻影はますます明らかに輝き出した。三
日間といえば、その間には太陽が三度出てまた沈み、子供らは遊びたわむれ、小川は礫の....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
ました。 海と空、空と海、昨日も今日も船は進んでゆきました。 こうして二十七
日間つづきました。しかししまいには凉しいいい日がつづきました。マルコは一人のおじ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
のことで、自然界の力の研究に大なる価値があるだろう。」 と書いた。 それから四
日間休み、その間にもっと強い磁石を他から借りて来た。これで実験したところ、著しく....
「瘤」より 著者:犬田卯
談と茶碗酒にすぎてしまった。そして、しかもそれだけのことで、一日二円の日当――三
日間で六円になるのだから「偉い」ものであった。いや、偉いものといえば、他の村会議....
「米」より 著者:犬田卯
ての、文字どおり一家総動員の田植作業であった。旱魃を懸念された梅雨期の終りの、二
日間打つづけの豪雨のおかげで、完全に干上ろうとしていた沼岸の掘割沿いの田が、どく....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
り飯やふかし芋は口にしなかった。五十歳に近い彼が若者のように漆黒の毛髪を持ち、三
日間も立像化するエネルギーを把持しているというのは、全くこの生ものの故かも知れな....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
めに銅像の目を狙うことを打明けたんだから――だ。が、何にもならない。 興行は五
日間――皆通った。……もう三度めからは会ってもくれない、寄附けません。しかも、打....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
にあらずして、おそらく、わがまま狐ともいうべき一種の狐ならん。 以上は、予が半
日間の観察と、杉本、中村二氏の談話とに基づき、前後の事情より推測して考定したるも....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の中に寄付金の高を記載せしむること、会員にして資産なきものは、毎月一日もしくは二
日間特別に労力をとり、これによりて得るところのものを会に寄付すること、等の箇条あ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ランダには内部工作が巧みに行なわれていたらしく、空輸部隊の大胆な使用と相俟って五
日間にこれを屈伏せしめる事が出来た。 ベルギー方面に侵入した独軍また破竹の勢い....