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「旧里〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

旧里の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
つかぜ》に靡《なび》かぬ民草《たみぐさ》もない明治の御世《みよ》に成ッてからは、旧里静岡に蟄居《ちっきょ》して暫《しば》らくは偸食《とうしょく》の民となり、為《....
中津留別の書」より 著者:福沢諭吉
漢洋三学の得失を問わず、ひとり洋学の急務なるを主張するゆえんなり。 願くは我が旧里中津の士民も、今より活眼を開て、まず洋学に従事し、自から労して自から食《くら....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
の力を逞《たくま》しゅうすること能《あた》わず。古今その例少なからず。近くはわが旧里にも俊英の士君子ありしは明らかにわが輩の知るところなり。もとより今の文明の眼....
寒中滞岳記」より 著者:野中至
くて絶えて心に浮ばざりし事も、夜半観測の間合《まあい》などには暖炉に向いながら、旧里《ふるさと》に預《あず》け置きたる三歳の小児《しょうに》が事など始めて想い起....
遠野物語」より 著者:柳田国男
赤き頭巾を被り、酔えば、町の中を躍りて帰るに巡査もとがめず。いよいよ老衰して後、旧里に帰りあわれなる暮しをなせり。子供はすべて北海道へ行き、翁ただ一人なり。 一....