早発性痴呆[語句情報] »
早発性痴呆
「早発性痴呆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
早発性痴呆の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
は二三日ごとにいろいろの河童の訪問を受けました。僕の病はS博士《はかせ》によれば
早発性痴呆症《そうはつせいちほうしょう》ということです。しかしあの医者のチャック....
「巡査辞職」より 著者:夢野久作
町」の名が近郷近在に鳴り響いているのであったが、可哀相な事にそのマユミは学問上で
早発性痴呆という半分生れ付みたような薄白痴《うすばか》であった。大まかな百姓仕事....
「一九三二年の春」より 著者:宮本百合子
とにも責任を負ってやらなければならぬ立場にあるのだった。 「……中気なの?」 「
早発性痴呆とかいうんじゃないかしら……私の風邪もそのおかげなのよ。帝大病院へつれ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
、もしくは生命意識はドコにドウして宿っているのか』『幻覚はドウして見えるのか』『
早発性痴呆とはドコがドウなった事をいうのか』……といったような、誰でも不思議がる....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
見せるなんて、だいぶ常識を外れている。ことによるとこの少女はキチガイの一種である
早発性痴呆かも知れないと思った。 「ハハア。面白いワケじゃな……一匹の犬に関係し....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
ロイト主義精神分析は、個人に、対応せしめられる。無政府主義と共産主義との関係は、
早発性痴呆症と妄想狂との関係として理解される。そしてかかる精神症的特徴は無論かの....
「島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
島木さんに最後に会ったのは確か今年(大正十五年)の正月である。僕はその日の夕飯を斎藤さんの御馳走になり、六韜三略の話だの
早発性痴呆の話だのをした。御馳走になった場所は外でもない。東京駅前の花月である。....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
ていた。頑固な半面に恐しく人のいいところがあり、それが普通でなく、今から思えば、
早発性痴呆のあらわれであった。 私はこの子と席が並んでいた。 「しつしのしの竹....