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早速
「早速〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
早速の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
途を急いで行ってしまいました。
髪長彦は好《い》い事を聞いたと思いましたから、
早速白犬の頭を撫でて、
「嗅《か》げ。嗅げ。御姫様たちの御行方を嗅ぎ出せ。」と云....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
舟を出そうと云うのです。勿論私にしても格別釣に執着があった訳でもありませんから、
早速彼の発議《ほつぎ》に同意して、当日は兼ねての約束通り柳橋の舟宿《ふなやど》で....
「彼」より 著者:芥川竜之介
縁《えん》づいた先を聞いて来たんだよ。今度の日曜にでも行って見ないか?」
僕は
早速《さっそく》彼と一しょに亀井戸《かめいど》に近い場末《ばすえ》の町へ行った。....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
じゃちょっと待ってくれ。そこに雑誌が四五冊あるから。」
彼は口笛を吹きながら、
早速《さっそく》洋服に着換え出した。僕は彼に背《せ》を向けたまま、漫然とブック・....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
平太郎には当時十七歳の、求馬《もとめ》と云う嫡子《ちゃくし》があった。求馬は
早速|公《おおやけ》の許《ゆるし》を得て、江越喜三郎《えごしきさぶろう》と云う若....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
んじっかぶ》も、川の水に影を落している。僕は喉《のど》が渇《かわ》いていたから、
早速その酒旗の出ている家へ、舟をつけろと云いつけたものだ。
「さてそこへ上《あが....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
ものが一人ある、その行方を占って頂きたいと云った。
すると老人は座敷の隅から、
早速二人のまん中へ、紫檀《したん》の小机を持ち出した。そうしてその机の上へ、恭《....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
忠義の侍は、皆云い合せたように、それを未然に惧《おそ》れた。
そこで、彼等は、
早速評議を開いて、善後策を講じる事になった。善後策と云っても、勿論一つしかない。....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
忠左衛門を顧《かえりみ》て、「伝右衛門殿をよんで来ましょう。」とか何とか云うと、
早速隔ての襖《ふすま》をあけて、気軽く下の間へ出向いて行った。そうして、ほどなく....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
く厭な気がしていた彼は金口を灰に突き刺すが早いか、叔母や姉の視線を逃れるように、
早速長火鉢の前から立ち上った。そうして襖《ふすま》一つ向うの座敷へ、わざと気軽そ....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
い。」――そう云う意味の手紙をやるのです。その手紙を受けとった達雄は……
主筆
早速《さっそく》支那へ出かけるのでしょう。
保吉 とうていそんなことは出来ませ....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
下役《したやく》へ話しかけた。
「これは君の責任だ。好《い》いかね。君の責任だ。
早速|上申書《じょうしんしょ》を出さなければならん。そこでだ。そこでヘンリイ・バ....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
じっとしてはいられません。そこでとうとう盗人のように、そっと家の中へ忍びこむと、
早速この二階の戸口へ来て、さっきから透き見をしていたのです。 しかし透き見をす....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
衣を着かえて寝ようとしておったが、開いて見ると、翌朝面会したいというのであった。
早速翌くる朝|訪ねて行って面会すると、デビーは「まだ商売かえをするつもりか」と聞....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
も御相手になりましょう。どうか何んなりと仰せつけください。」 と言いました。 「
早速だが、この村に朝太郎という男の子がいるそうだが、その子供を貰い受ける訳には行....