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昂じる
「昂じる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
昂じるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
たる一枚によって、も一つの三昧境の陶酔を買いに行くのであった。芸術家の至上主義が
昂じると生活が乱れやすいが、老人のこの主義は真とに安全だから結構だと思って見たり....
「理想の女」より 著者:豊島与志雄
垂れて、秀子と子供との一体の前に、意気地なく憐れみを乞うた。然しやがてその憤懣が
昂じると、私は一種の敵意を以て秀子にぶつかっていった。子供にも当り散らした。秀子....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
ぎの虫をこの商人の若妻の胸にうえつけたばかりか、時にはそれが狂乱の一歩手前にまで
昂じることも、一度や二度ではなかったのだ。そんな時、ああ赤ん坊がほしい、ねんねこ....
「芥川の原稿」より 著者:室生犀星
せてやろうという気なぞ、少しも持っていない、書けないものを断るまじめさと、次第に
昂じる困惑さをみせていた。横関愛造氏があれほどねばっていたのも、山本実彦氏の厳命....