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「昆布茶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

昆布茶の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
鈴は別府へ駈落ちしたといった。相手は表具屋の息子で、それ、あんたも知ってるやろ、昆布茶一杯でねばって、その代りチップは三円も呉れてた人や。気がつけば、自分も今は....
大阪を歩く」より 著者:直木三十五
いる。私は、飾窓の装飾を弁えていると同時に、甘酒と、枇杷葉湯の価値も知っている。昆布茶のうまさも知っている。つまり、古今東西の価値を認め温故知新の人間である。 ....
条件反射」より 著者:豊島与志雄
情操の問題だ。釦の取れた襯衣を着るくらいなら、一層襯衣をぬいじまった方がいい。」昆布茶 二人の飲み友達が、或る家の二階で、一杯やることになった。一人は酒を飲ん....
食道楽」より 著者:村井弦斎
薩摩芋あるいは他の芋類を多食して胸の閊《つか》えたる時は昆布を食すべし。あるいは昆布茶を飲むも可なり。昆布は芋類を消化せしむるの功あり。 第二十 大得意 大....
甘話休題」より 著者:古川緑波
ようだ。 戦前から戦時にかけて、新興喫茶と称する店が出来て、レコードをきかせ、昆布茶などを飲ませたが、そして、それらは、女給の美しいのを売りものにしたものだが....
昆布とろ」より 著者:北大路魯山人
らいに真田紐のように、鋏で切る。それをまた小口から細く長く五分の糸のように切る(昆布茶の出来合い品のように)。次にかつおぶしの煮だしをやや濃い目につくる。かつお....