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昇級
「昇級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
昇級の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
徒達は今日の遠泳会を一度も船へ上って休まず、コースを首尾好く泳ぎ終せれば一級ずつ
昇級するのである。彼|等は勇んで「ホイヨー」「ホイヨー」と、掛声を挙げながら、つ....
「チチハルまで」より 著者:黒島伝治
らきいた噂をした。 「ウソだ。」 労働組合に居ったというので二等兵からちっとも
昇級しない江原は即座にそれを否定した。 「でも、大砲や、弾薬を供給してるんじゃな....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
古場へ通って人一倍励んでみた。が、半年位の勉強だから、いつも七月と十二月の段式の
昇級をさせる時が来ても、私は依然として切組に止まった。元々嫌いな武芸はもうそれだ....
「氷河」より 著者:黒島伝治
でも、上官の云ったことは最善を尽くして実行する、上には逆わない、そういう者の方が
昇級は早い。軍医は、その軍隊のコツを十分呑みこんでいた。兵タイを内地へ帰えすと約....
「冒した者」より 著者:三好十郎
ていやあがって、いつでも俺たちの事を言いつけやがる。スパイだ。島田の口のひとつで
昇級したり、あぶない所へ転属されたりするんだ。そいつが、俺の事を目のかたきにして....
「三国志」より 著者:吉川英治
は滝津瀬にも似ていた。 帰ってから悪来の典韋は、この日の功によって、領軍都尉に
昇級された。 ここ呂布は連戦連勝だ。 失意の漂泊をつづけていた一介の浪人は、....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
同様で、或いは主人の意志により、或いは相互の諒解により、或いは自ら贖って、家人に
昇級したり、良民になったりしうるのである。家人を解放して良民となしうることも同様....