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昇降機
「昇降機〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
昇降機の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世相」より 著者:織田作之助
て口に口を合わせようとした。私は起ちあがると、便所へ行った。そして手を洗ってから
昇降機で一階まで降りると、いつの間に降りていたのか、マダムは一階の
昇降機の入口に....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
サンキス号内に留め置かれる。 その外、海中標識灯や海中信号器に通信機、それから
昇降機などの大きな機械類も手落ちなく点検され用意された。 また海底調査隊員十一....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
贈される。血の損失に痛い私にはありがたい贈物なり。 ◯蒼鷺幽鬼雄の第二作「血染の
昇降機」を書き始める。 八月五日 ◯漸く暑気回復せんとす。われ順調なり。 ◯昨....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
決して借を拵えちゃいけませんよ、嫌がられますよ」 それからアパートへ引返して、
昇降機が、一週間のうちには運転し始めることを確め、階段を上って部屋へ行った。 ....
「わが町」より 著者:織田作之助
・未来の空まで居ながらにして眺めることが出来るのだという次郎の説明をききながら、
昇降機に乗って、六階で降り「星の劇場」へはいっていった。 円形の場内の真中に歯....
「土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
どれだけの値打があるか分ってきた。今は、蟻のような孔だらけの巨大な山の底にいる。
昇降機がおりて来る竪坑を中心にして、地下百尺ごとに、横坑を穿ち、四百尺から五百尺....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
物は、垂直の圧力を通行人の頭上に加えて虚空の「通せん坊」をしあっている。人の眼も
昇降機の如く、鋭角を追うて一気に上下すれば、建物と建物との間にはさまって、帯のよ....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
「ああ、お帰りはこちらだ。この狭い廊下をずっといって、やがて突当ると、自動式の
昇降機がある。それに乗って一階へ出なさい。すると至極交通に便なところへ出る」 ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
撃をくらったものである。 それから三人は、竪坑をおりることにした。前にはあった
昇降機も見えなければ、それを吊っていた鋼索もないので、三人は持っていた綱をつなぎ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
リオナアル、ヌマアル……」 三十分ばかりたった後、僕は或ビルディングへはいり、
昇降機に乗って三階へのぼった。それから或レストオランの硝子戸を押してはいろうとし....
「街頭」より 著者:岡本かの子
ン釣一つに繋る。 おやじの妻は驚いて卒倒しかけている。その顔は菠薐の葉の緑だ。
昇降機の中に六人の男女がいる。機械仕掛のことだから六人が六人とも同じ時間を置いて....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
マ号に駕して、南米行の長途に就く。同号は一万一千五百四十六トンの巨船なり。船内に
昇降機ありて、人をして階段によらざるも、上下し得る設備あり。上等船客百四、五十名....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
出がどの程度であろうが、そんなことは少しもおかまいなく、通風坑が壊れていようが、
昇降機に故障があろうが、納屋の設備がどんな程度であろうが、ただ労働者を搾れるだけ....
「凍るアラベスク」より 著者:妹尾アキ夫
る紫色のメリンスの風呂敷を出して包んで、目的を果したものの微かな満足を感じながら
昇降機の方へ行った。 そして下りの
昇降機を待つ間、そこにあった大きな姿見の前に....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
だ早いけれど、お天気もいいしするからともかくも外へ出ようと思って、アパートの自動
昇降機を降りました。私はその頃アパートに住んで居りました。扉を明けて出ようとする....