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明年
「明年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明年の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
の出様を待つばかりである。 今、特許局は、人手不足であるから、審査の済むのは、
明年の春ごろであろう。 ×月×日 雪。 午前十時、田村町事務所へ出勤。 錠....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
、山県の宿で馬場、内藤及び高坂昌隆の四人が小山田佐兵衛信茂、原|隼人佐を加えて、
明年度の軍事を評議した事があった。其処へ兼々勝頼の側姦の士と白眼視された長坂、跡....
「運命」より 著者:幸田露伴
太祖高皇帝に継いで位に即きたまえり。時に洪武三十一年|閏五月なり。すなわち詔して
明年を建文元年としたまいぬ。御代しろしめすことは正しく五歳にわたりたもう。然るに....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
を受けての事だろう、前田利家や浅野長政からも、又秀吉の後たるべき三好秀次からも、
明年小田原征伐の砌《みぎり》は兵を出して武臣の職責を尽すべきである、と云って来て....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
得ましたが、昨夜はどうも、商にお出でなすって多分のお茶代を戴いて済みません、何卒
明年も御心配なくなア」 傳「いや、ほんの心ばかりです、此の宇之助さんは沼田へ行き....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
こかの山奥からでも現れて来たのではないかというのである。 それからずっと後の天
明年間に書かれた橘|南渓の「西遊記」にも、九州の深山には山童というものが棲んでい....
「米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
明年度より秋田図書館においては巡回文庫を開始し、大館(既設)及び能代、大曲、横手....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
が、十四歳になった時には、藩の子弟にも及ぶ者がないと推奨されたのです。養老館は天
明年間に建てられた藩の学校で、孟子の養老の語を取って名附けたのです。後年母が話さ....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
幸ましまされた、この一事を指しておられるのであろう。三百七十余日とあるからには、
明年のその頃に都へ御還幸、御位に復されるやも計られぬ。……しかしそれにしてもその....
「妖怪学」より 著者:井上円了
に生活するものは、一、二日前に天気のいかんを予定するを得べし。果たしてしからば、
明年、明後年、何月何日の天気は、今日、明日、明後日の一日一日の原因結果の引き続き....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
者を出したという報道が世人の耳目を衝動した。それを当て込んで、鳥越の中村座では天
明年間の浅間山噴火を脚色した「音聞浅間幻灯画」という五幕物を十月興行の二番目に出....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
は之を研究するほどの熱心家も無し、学者も無かったらしい。現に今から百余年|前、天
明年間に日向国の山中で、猟人が獣を捕る為に張って置いた菟道弓というものに、人か獣....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
せしめ給うたのであった。この月十日附権中納言経房の「奉書」に、 奥州貢金の事、
明年の御元服料と云ひ、院中の御用と云ひ、旁所用等あり。而して泰衡空く以て懈怠す、....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
の時に入貢してその冊封を受け、印綬を賜わったことが後漢書に見えている。しかるに天
明年間、その博多附近の志賀島から、当時奴国王の貰った金印と認められるものが発見せ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
民間から買い得らるるものはこの際買入れとうございます。しかし浄書せねばならぬ分は
明年十一月か十二月頃また出て来ますから、その時にお与え下されば好都合であります」....