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明度
「明度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明度の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「からすうりの花と蛾」より 著者:寺田寅彦
ようには延ばされない。しいて延ばそうとするとちぎれがちである。それが、空の光の照
明度がある限界値に達すると、たぶん細胞組織内の水圧の高くなるためであろう。螺旋状....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
《みぞ》の底の汚泥を掴《つか》み出すのは世態に通じたもののすることでは無い、と天
明度の洒落者《しゃれもの》の山東京伝は曰《い》ったが、秀吉も流石《さすが》に洒落....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
た。次に示すのは、その日記のうつしである。 三十×年八月八日 室内温度、湿度、照
明度すべて異状なし 配給も正確なり 本日は、地下千メートルを征服し、現在われわ....
「山上湖」より 著者:豊島与志雄
した湖面に影を落している。その辺の湖心の深さ、三百五十メートルほどもあり、水の透
明度は高く、しかも美しい藍色なのだ。 私は身をずらして、断崖の縁のところまで出....
「蔵の二階」より 著者:豊島与志雄
ることもあろう。 勤務先の会社や、自宅で、桂介は硝子に自分の姿を映してみた。鮮
明度はさまざまで、全身がくっきり浮き出すこともあれば、ただぼんやりした薄ら影がさ....
「烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
ようには延ばされない。強いて延ばそうとすると千切れがちである。それが、空の光の照
明度がある限界値に達すると、多分細胞組織内の水圧の高くなるためであろう、螺旋状の....
「カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
役立ツコトハ非常ナモノデアロウ。 九、印刷文化ノウエニズイブン大キナ徳ガアル。鮮
明度、速力ナドニ関シテハモチロン、資材ノウエカラ労力ノウエカラ大変ナ経済ダト思ウ....
「荒磯の興味」より 著者:佐藤惣之助
ものがよく解る。私は小笠原の母島から父島へかけて、三週間ばかり磯釣をした時に、透
明度の高い海底をよく覗いて、三十二種の珍らしい魚を釣ったが、珊瑚礁に附いている魚....
「映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
検閲の関係から、館へ行けば家庭で見られない映画が見られる。第三に画面の大きさや鮮
明度など我々の観賞欲を満足せしめる諸条件において館と家庭では著しい径庭があること....
「役者の顔」より 著者:木村荘八
の隈は、脳天の青黛からかけて、眉毛の黒が薄過ぎたように思います。殊に今の舞台の照
明度は相当明るいから、随分思い切った色目の隈取りでないと、飛ぶものではないでしょ....