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明文
「明文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
と云うのは?」
「賞与も何も貰《もら》えないのです。そう云う場合、どうなると云う
明文は守衛規則にありませんから、――」
「職に殉《じゅん》じても?」
「職に殉じ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
を以て組織せられていたが、かかる人物を全部何故に自ら喪《うしな》うであろうか、釈
明文は簡単であったがそれまでにおける世間の無責任なる憶測を一撃氷解させるだけの偉....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
子供の絵本を一冊買って来て、炬燵にもぐり込んで配給の焼酎でも飲みながら、絵本の説
明文に仔細らしく赤鉛筆でしるしをつけたりなんかして、ああ、そのさまが見えるようだ....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
変質させて送りかえすとは、片手落ちも甚だしい。われに確乎たる決意あり。しっかり説
明文をよこされよ” すると、金博士が折りかえし返事して曰く、 “醤よ。身から出....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
り切ったことと思ったか、それとも云わない方が苦しい説明を免れる途だと考えたか、説
明文をつけていないのである。恐らく、次の政綱が説明抜きである処を見ると、例の準戦....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
共同の責任は免れざるが如きも、元来軍の字句末節に拘泥し不純の動機を以て、斯かる声
明文を起草する一部の専門家と大いに其の立場を異にすること明白なり。閣下は国体擁護....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
警察に関する事がらです。刑事訴訟法第九条、第十一条、第十五条、および第六十六条の
明文によって、私はその判事たるべきものです。私はこの女を放免することを命ずる。」....
「甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
からにゃア、埒があかねえ。……お力、総司は俺が今夜斬るぜ!」 と、佐幕方の、目
明文吉に対抗させるため、長州藩が利用している目明の、縄手の嘉十郎は云って、植甚の....
「世界的」より 著者:太宰治
たら、僕の友人の写真が出ているのを見て、おどろいた。日本の代表的な思想家という説
明文が附いていて、その友人は、八つ手の傍で胸を張って堂々と構えていた。僕は、この....
「もう軍備はいらない」より 著者:坂口安吾
ガイのもとである。原子バクダンだって鬼がふりまわすカナ棒の程度のもので、本当の文
明文化はそれとはまるで違う。めいめいの豊かな生活だけが本当の文
明文化というもので....
「小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
かじかこれこれと心得ろといえば聞く者もなるほどそうかと思う。またあるいは法律には
明文がない、けれどもこれは多年当裁判所においてかくのごとく判決したるをもっておま....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
小屋者として、都に近いこの賀茂川原に小屋住まいする例であったから、特にその禁止を
明文に示したにほかならぬ。そして鎌倉時代にキヨメ(浄人)と呼ばれたものは、実にこ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
らしく解せられる。しかるに五ヶ所は高御門・西坂・瓦堂・鉾大明神・中尾の五つだとの
明文があって、中にも鉾大明神以上のものは今もその位置が分明であってみれば、遺すと....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
ぐるものがあろう。 放免が非人として待遇せられた事については、「江談抄」にその
明文がある。 云云。 彼らは非人なるが故に、衣服の禁制も通用しないとまで解せら....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
ベートーヴェン』――「復活の歌」(一九三八年三月版)の中に挙げられている文献。説
明文はロランの原文からの抄訳である。〔訳者〕 〔Gustav Nottebohm....