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明記
「明記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
るのですか?
小説家 存外ありますよ。日本人が書いたのでは、七十八日遊記、支那文
明記、支那漫遊記、支那仏教遺物、支那風俗、支那人気質、燕山楚水《えんざんそすい》....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
題ノ多腕ヲ腕関節ニ添架セザルコトヲ特徴トスルモノニシテ、本願特許請求範囲主文ニモ
明記セル如ク「……機械腕ヲ、腕関節ノ運動ト無関係ナル如キ身体ノ部位ニ取付ケ」ルモ....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
事、その気持ちでその時の麻川氏を批判した随筆を或る雑誌に絶対に氏やX夫人の名前を
明記しないで書いたのが、矢張り麻川氏は読んで感付き気持ちに含んで居たのだと判った....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
きな企てに、専念したということである。 北王子妙子や冷泉華子の、その後の消息も
明記されていない。....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
伽噺、法螺博士物語」、曰く「カミ先生|奇譚集」、曰く「特許局|編纂――永久運動発
明記録全」、曰く「ジーメンス研究所|誇大妄想班報告書第一|輯乃至第五十八輯」、曰....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
死体の消失が厳然たる事実であることは、その後に艇を引き揚げた、日本海軍の記録的に
明記するところなのです」 風はなぎ、暁は去って、朝|靄も切れはじめた。犬射は、....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ある。鶴見がなつかしがるのは、これがその正体である。明治八年三月十五日出生隼男と
明記した包の中から干乾びて黒褐色を呈したものがあらわれる。臍の緒である。 臍の....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
の未刊|藁本『禽鏡』の(本文は失明以前の筆写であっても)失明の翌年の天保五年秋と
明記した自筆の識語を見ても解る。筆力が雄健で毫も窘渋の痕が見えないのは右眼の失明....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
最もこれを拝領すといい、重忠の傍輩皆数ヵ所広博の恩に預るとあるのみで、その地名を
明記したものがない。奥羽諸旧家の家伝には、それぞれ先祖がこの戦役に随って軍功あり....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
程の徒事ではあるが、試みに某年三月現在のその職員録についてこれを験するに、姓名を
明記するもの総計概算一千六百六十三名の中において、源氏が実に七百二十一名、藤原氏....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
鏡の天位を覬覦するに至った事が、阿曾麻呂の奏言によって始まったことは勅撰の国史の
明記するところである。したがって彼が真に道鏡に媚びてこれを為したのであったならば....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
の余輩の立場を明らかにせんとする。 法隆寺が天智天皇九年に焼失した事は日本紀の
明記するところ、毫末の疑いを容るべき余地があるべくもない。さればもしこの記事の存....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
、「早朝より相始め」というに過ぎざりしに、中村座が初めて開場と閉場の時間を番附に
明記したり。 ○五月、沢村座の番附に、桟敷代上等金一円八十五銭、中等一円四十銭、....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
である。 選歌はほごして一部の文書に清書し直され、歌の頭には一々選んだ人の名が
明記された。序文でも明らかなように、『古今』から『千載』までの勅撰集の歌はとらな....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
出を禁じられていた。夜間やむをえず外出する場合には、何村のエタ某とか、仲間某とか
明記した提灯を持たなければならぬという規定の所もあった。かくの如くにして、平素武....