昔男[語句情報] » 昔男

「昔男〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

昔男の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
夫婦に娘が出来て、年頃になった。其娘が出入の若い大工と物置の中に潜む日があった。昔男と道行の経験があるおかみは頻と之を気にして、裏口から娘の名を呼び/\した。爺....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
のに違いない。ありましたかと尋ねると、メダカ女史は返事もしない。ああやれやれだ。昔男ありけりだ。大した事でもない。 夜、英子さんと、英子さんの子供と三人で東京....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
衣のころ最も美しく懐かしきものだ。 男の素袷に兵児帯無雑作に巻いたも悪からず、昔男の業平にはこうした姿も出来なかったろうが、かきつばたのひんなりなりとした様は....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
昔男と聞く時は、今も床しき道中姿。その物語に題は通えど、これは東の銭なしが、一年....
人形の話」より 著者:折口信夫
は、「ひひな」に関する叙事詩を語っていたにちがいない。それが抒情詩になってきた。昔男があって、長者の女に通うたということを歌いながら人形を使う。すると世間の人は....