» 昭々

「昭々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

昭々の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
いうものは、もっともっと奥に在って宇宙活機の根元を掴み、不生不滅、不増不減、霊々昭々として湛えております。自然力は場合によっては起滅盛衰の過程を現します。しかし....
死者の書」より 著者:折口信夫
な香気を含んで、流れて居た。昼すら真夜に等しい、御帳台のあたりにも、尊いみ声は、昭々と珠を揺る如く響いた。物わきまえもない筈の、八歳の童女が感泣した。 「南家に....
決闘」より 著者:神西清
とどの詰まりは、自腹を切ってあの女をペテルブルグへ発たせることになるのも、同じく昭々として白日のごとしだ。君のあの立派な友人はその数々の美徳をもって、こんな簡単....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
りして居る。トラめは其れも鵜呑にして了うた。蜥蜴のカタミは何も無い。日は相変らず昭々と照らして居る。地球は平気で駛って居る。木の葉一つソヨがぬ。トラは蜥蜴を食っ....
選挙に対する婦人の希望」より 著者:与謝野晶子
の君主にましまさぬことは、我々が太陽の光の博愛平等であるのを疑う余地のない如くに昭々たる事実です。政治家という政治家が悉く国民を凌辱する官僚主義者である証拠には....
三国志」より 著者:吉川英治
府、枢廟の弊や今きわまる。よろしく公明の旌旗を林集し、正大の雲会を遂げ、もって、昭々日月の下に万代の革政を諸公と共に正さん。 といったような意味を伝え、その反....
三国志」より 著者:吉川英治
然の暗合か、数日の黒霧も明らかに霽れ、風は熄んで地は和やかな光に盈ち、久しぶりに昭々たる太陽を仰いだ。 「これから世の中がよくなろう」 彼らは、他愛なく歓び合....
三国志」より 著者:吉川英治
かいてくれた。 どうか小さな私怨などわすれて、劉玄徳に協力を与えて欲しい。青史は昭々、万代滅せず、今日の時運は歴々、大義大道の人に向いている。この際、劉玄徳を得....
三国志」より 著者:吉川英治
や甲を解き、降旗をかかげよ。然るときは、両国とも、民安く、千軍血を見るなく、共に昭々の春日を楽しみ得ん。――また、否とあれば、天誅たちまち蜀を懲し、蜀の一兵たり....
私本太平記」より 著者:吉川英治
分ってくれぬはずはあるまい。およそ、朝政を一新し、百年の毒賊北条の府を覆し、世を昭々たる古の御代に回そうためには、これしきな憂き目ぐらい、何ほどの驚きでもない。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。不肖なる私に、さきには左中将の顕職をさずけられ、親衛の大任、禁軍の精、あわせて昭々たる錦旗をも給うていながら、征途のかどでに瘧病をわずろうて、以後もはかばかし....
私本太平記」より 著者:吉川英治
した。きっと一日も早く馳せ上りまする。そして天下の逆賊を掃い、君辺の害を清めて、昭々の御代を恢復せずにはおきません。八|幡、燃ゆる心でおります。委細は上洛のとき....