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是に
「是に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
是にの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
水田沼地多く畷道四通する所だ。 大阪方の主将は木村重成、長曾我部|盛親の二人。
是に向うは河内国の先鋒藤堂高虎兵五千、井伊直孝三千二百。 盛親麾下三百を長瀬川....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
を帯びて来たのである。 応仁元年九月一日、西軍五万余人は大挙して三宝院を襲い、
是に火を放って、京極勢の固めて居る浄花院に殺到して行った。 西軍の勢力は、日々....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
れるのである。 日本における造顔術の発端、それは神代だと云われている。 「……
是に於て其妹|伊邪奈美命を相見まくおもほして、黄泉国にいでましき。爾ち殿騰戸より....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
小鱗の大きさ二寸五分。……よし、これには間違いが無い。……蛇腹の数十六枚。うむ、
是にも間違いが無い。……次は耳だ、異変が無ければよいが。……右耳一尺七寸五分、左....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
たからな。此|塩梅では死骸の側を離れたくも、もう離れられんも知れぬ。やがておれも
是になって、肩を比べて臥ていようが、お互に胸悪くも思はなくなるのであろう。 兎....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ではない。実在成立の根柢には歴々として動かすべからざる統一作用が働いてる。実在は
是によつて成立するのである。神の宇宙の統一である。実在の根本である。そのよく無な....
「お住の霊」より 著者:岡本綺堂
を聴くと、当主の祖父が未だ在世の頃、手廻りの侍女にお住と云う眉目妍い女があって、
是に主人が手をつけて何日かお住は懐妊の様子、これをその奥様即ちこの隠居が悟って、....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
る人と雖も、其興味を頒つことが出来る、此最も普遍的な食事を経とし、聖人の教と雖も
是には過ぎない、それが一般の風習と聞いては予は其美風に感嘆せざるを得ない、始めて....
「五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
ま暫|爰におはしまして、ご休息有べし、さりながら、何にても食事の望に候はんまゝ、
是にしばしまたせ給へ、とゝのへてきたり候はんとて、つゐ立ちけるとおもへば、くれに....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
目に加味して作り上げた「国枝式ワルツ」なのだ。これを踊ったのだ。だから断然誰もが
是に追従して踊ることは出来なかったのだ。このワルツが終わると、我等の一団二十一人....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
その結果、ステファノ条約は破棄され、露西亜に不利の新条約が締結された。 どうも
是によると、外交官というものは、骨牌一つ打つにも、細心の注意をしなければいけない....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
国あり、日本というと。われ是を畏懼するや久し。今皇師大挙して征討せらる。いかでか
是に抗し奉らん。ねがわくば爾今以後飼部となり、船柁干さずして貢物を納め、また男女....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
れ人死するもの少からず、此の後高波の変はかりがたく、溺死の難なしというべからず、
是に寄りて西入船町を限り、東吉祥寺前に至るまで凡そ長さ二百八十間余の所、家居取払....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
あり。高資数々賄賂を両方より取りて、両方へ下知をなす。彼等が方人の夷等合戦をす。
是によりて関東より打手を度々下す。多くの軍勢亡ひけれども、年を重ねて事行ぬ。 と....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
で、第一に困難を受けるのは即ち我が国であると考えるからには、どうしてもかねての国
是に基づいて施設するところがなくてはならんようになったです。
そこでごくこの頃....