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是正
「是正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
是正の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
べき機会もいまだかつてなかったのである。そうしてここに我々が論者の不注意に対して
是正《ぜせい》を試みるのは、けだし、今日の我々にとって一つの新しい悲しみでなけれ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
によって導かれなければならぬ。正しき内容とは何をいうのか。智的生活が習性的生活を
是正する時には、私は智的生活に従って習性的生活を導かねばならぬ。本能的生活が智的....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、今日では無制限の自由は社会全体の能率を挙げ得ない有様となった。統制はこの弊害を
是正し、社会の全能率を発揮させるために自然に発生して来た新時代の指導精神に外なら....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
ならない題材ではないだろうか。 もし映画「小島の春」が、癩に対する一部の認識を
是正し、その伝染病たることを闡明する意図のもとに作られたのなら、あのような(シナ....
「一つの世界」より 著者:伊丹万作
いまだ空襲の被害を過少評価しようとする傾向があるのは嘆かわしいことだ。この認識が
是正せられないかぎり日本は危しといわねばならぬ。幾百万の精兵を擁していても戦力源....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
陥って居られる、申さば断末魔の老先生が御門弟の謡の間違いを聞きわけられる。これを
是正されるという事は如何に芸術の力とはいえ医学上あり得べき事でない。一つの途方も....
「科学論」より 著者:戸坂潤
之によって又、自然科学とブルジョア哲学との例の外部的な機械的対立や機械的合致が、
是正される。一体なぜ自然科学と哲学とがそういう外面的な関係に置かれねばならなかっ....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
ている。実際、意識という概念は、それが専門的な心理学者によってどう決定され又どう
是正されようとも、それとは可なり独立に、世間的に、常識的に、併し定義すべからざる....
「現代科学教育論」より 著者:戸坂潤
ような無責任な常識に安住したりする、こうした日本文化全般に於ける科学的低能性を、
是正する方針を立てることは出来まい。 併し私が最も興味を有つのは、専門科学教育....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
から創の歪みが、その屈伸に符合する。正数が負数に化ける。二段に起る、曲線が直線に
是正されてしまうんだ。ハハハハ、分ったかね。それにこいつぁ、創の浅まり方から考え....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
としてみていないようです。その偏見はどういう所から来たか、その偏見をどういう風に
是正しなければならないか、という問題が残っております。 諸君は一般世間が俳優と....
「演劇への入口」より 著者:岸田国士
その機会があっても、上演料の算出に合理性を欠いているからである。これがどうしても
是正できないところに、日本の現代演劇の病根の一つがある。 その上、無断上演の暴....
「現代茶人批判」より 著者:北大路魯山人
は、利休により長次郎の茶碗が生まれたと伝えている俗説は、今後もっともっと検討して
是正さるべきであると主張して止まない。古田織部によって織部陶が生まれたという俗耳....
「フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
。元来料理の良否は、素材の良否がものをいうのである。「まずい」素材をうまいものに
是正するという料理法は由来発明されていない。 「まずい」ものをうまくなおすことは....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
賛成せんとする第二の理由であります。 第三には、吉田内閣は、占領政策の行き過ぎ
是正と称して、わが国民主化に最も必要なる諸制度を廃棄して、戦前及び戦時中の諸制度....