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「昼ま〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

昼まの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
日 今日は大変な天気だ。吾妻登山をするなら微温湯にまで行かねばならぬ。とにかく昼までは暇なので孝ちゃんのお餅をむやみと食った。ウ氏とヴンテンさんが天気を見に行....
自叙伝」より 著者:大杉栄
傷の中に入れながら、助手や警官等の前で口述するのを聞きながら、僕は、 「きょうの昼までくらいの命かな」 と、ちょっと思ったまま、そのまま深い眠りに陥ってしまった。....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
を抜きにして、バーグレーヴ夫人がヴィール夫人の死を早く知って、金曜の昼から土曜の昼までにこんな筋書を作りあげたものと想像してご覧なさい。そんな真似をするような彼....
夜の構図」より 著者:織田作之助
り早いと僕はまだ寝ているし、それより遅いと、二時に出掛けなくちゃならないし……」昼まで寝るというのは、嘘ではなかったが、二時に出掛けるというのは出鱈目だった。 ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
分腹もすいて居る。けれども薪がないからどうすることも出来ない。乾|葡萄だけ喰って昼までその着物を乾かしてそれから出掛けたです。この日が真に の高い山であったです....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
忘録を認める。朝食として食べるものはバナナ三個に無花果に、椰子の果実を四分の一。昼までは私は腰かけたまま種々のことを考える。それから私は猟に行く、腰へ拳銃と弾丸....
酒中日記」より 著者:国木田独歩
あした》母上《おっかさん》が見えたって渡す金が無いじゃアないか」 「私が明日のお昼までにどうにか致します」 「どうにかって、お前に出来る位なら私にだって何とか為....
春泥」より 著者:久保田万太郎
時になります。」「うたむら」の主人はしまった時計をもう一度出して「今日は、実は、昼まえからうちを出ておりますんで。――区劃整理のことで田町の地主のところまでまい....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
入りの出来ぬ所だ、秀子が茲を通ったのは真昼の十二時で有ったのか、爾すると明日の真昼までは此所を出る事が出来ぬか知らん。 戸の外は矢張り、立つ事の出来ぬ、狭い低....
ある自殺者の手記」より 著者:小酒井不木
のだ。 君と恒子さんとが接吻したのを僕が見たのは実に昨日の晩である。僕は昨日の昼まで恒子さんは自分のものと信じていたのだ。だから、僕は君たちの抱擁を見た瞬間に....
恐ろしき贈物」より 著者:小酒井不木
見たらじきわかるだろうと思います。今、この場で申上げることは出来ませんが、明日の昼までに必ずたずねて置きましょう」 果して、翌日、アレンは、その製造元が、エリ....
ある完全犯罪人の手記」より 著者:酒井嘉七
あります」 私はかろうじてこういったまま、そこに倒れた。 ○月 ○日 朝から昼まで、そして、昼から晩まで私は床柱の前に坐って、かすかに浮び上っている「キセソ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
お屋敷へいって、小石川へ回って、ご命令どおり弓をお届けしたにしても、じゅうぶんお昼までには組屋敷へ帰るだろうと思われたのが、八ツになっても七ツになっても、いたず....
次郎物語」より 著者:下村湖人
夜、父は近所に挨拶してまわった。 八月二十八日 荷物は馬力三台で十分だった。昼まえにその積み込みを終り、人夫たちといっしょに握り飯を食った。父は、祖母に、俊....
街の少年」より 著者:豊島与志雄
り笑います。その笑顔がたいへんかわいいので、たちどまった人は何か買ってくれます。昼まは、日の光がぎらぎらてりつけます。でも、トニイのやたい店は、橄欖樹《かんらん....