時しもあれ[語句情報] » 時しもあれ

「時しもあれ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

時しもあれの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
を巡ってすわっていても、夫人のそばにいないことは限りもない寂しいことであった。「時しもあれ秋やは人の別るべき有るを見るだに恋しきものを」こんな思いで源氏は寝ざめ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
、入ってきた。そして、南玉を見て、微笑して、そっと、人々の背後へしゃがんだ。 「時しもあれや、時こそあれ、一天俄に、掻き晴れて、眺め見渡す隅田川、あれ鳥が鳴く、....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
頭をつかえばこのお客さま、これだから寄席稼業は止められませんやと席亭大恐悦でいる時しもあれや、たちまちにして下谷署から出歯亀の出演まかりならぬの一大厳命。さしも....
三国志」より 著者:吉川英治
な奴めが」 と、それを引っ裂いて、 「使者など斬ってしまえ」と、一喝に退けた。時しもあれ、その時、彼の本領地の※州から、続々早打ちが駆けつけて来て、 「たいへ....
三国志」より 著者:吉川英治
そこへ」 宮人たちは、逃げまどい、車の陰にひそみ、唯うろたえるのみだったが――時しもあれ一|彪の軍馬がまた、忽然と、大地から湧きだしたように、彼方の疎林や丘の....