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「時局〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

時局の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、そこに予言や見通しに対する強いあこがれがあるのであります。今の日本国民は、この時局をどういうふうにして解決するか、見通しが欲しいのです。予言が欲しいのです。ヒ....
西湖の屍人」より 著者:海野十三
が、孫を買収したのだ。王妖順はその要人の一味だ。もし漢青年が今日のように切迫した時局を知ったなら、彼は立ち処に故山に帰り、揚子江と銭塘口との下流一帯を糾合して、....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
る事項の重大性を考えて、そこでゴクリと唾を嚥みこんだ。 「……エエ、当放送局は、時局切迫のため、陸軍省令第五七〇九号によりましてこの時間から、東京警備司令部の手....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
るばるメキシコまで受取りに行ったのである。 それはメキシコ政府の好意によって、時局がら日本へ譲ってもいいという申入れがあったので、政府では大喜びで、これを受け....
時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
わないような気もするが、しかし喰ってみれば、案外うまいものかもしれない。そうだ。時局柄、贅沢はいわないことじゃ。それにしても、あの秘書め、何をぐずぐずしているの....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
り、すすんで宇宙戦の準備をしなければならぬ責任がある。だからこの研究班の編成は、時局がらたいへん必要なものである。そういう正しい意見がだんだん国内に強くなってい....
豆潜水艇の行方」より 著者:海野十三
だな。わが海軍でねらっていた青木学士の豆潜水艇を、そっくり手に入れるなんて、この時局がら、きつい手がらだ。あとでうんと懸賞金が下るだろうぜ」 「その懸賞金が、目....
東京要塞」より 著者:海野十三
の精鋭マール号をその荷船として派遣するなんて、ちと大袈裟すぎると思わないか」 「時局がら新造艦マール号の性能試験をやる意味もあるんじゃないかね」 「そんなことな....
旧作」より 著者:上村松園
り、私はその作家の十五、六年前に問題になった小説のことを話題にして、 「こういう時局に、あの小説をお考え直しになると、あなたの作品中から抹殺したいお気持ちになり....
街の探偵」より 著者:海野十三
爆発が起ると分ったんだと帆村に訊いたところ、彼は涼しい顔をして、 『まさか君は、時局柄君自身が狙われていることを知らないわけではなかろう。ああいう変な音響を耳に....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ことを指す)由なるも、自分は政治家でないから別に心配もしない。しかし、多分欧洲の時局に大影響があるだろう」と書いた。後には、やや保守党に傾いた意見を懐いておった....
おびとき」より 著者:犬田卯
いくかよ、いくら何だって……」 向う隣の家に「おびとき」祝があって――もっとも時局がら「うち祝」だということだが、さきほどおよばれを受けたのであった。 「ほん....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
に決まっている。というようなことを書いてそれで打ちきることにした。 二時局の波は、この東北の山間の村々にも、ひたひたと押しよせつつあった。 幾つかの....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
うとも、自分の使命は国際的舞台にあるをあくまでも任じて、少しも志望を曲げずに極東時局に関する内外の著書は得るに随って精読し、内外新聞の外交に関する事項は細さに究....
大田垣蓮月尼のこと」より 著者:上村松園
く暮し、謙虚さは失わなかった姿こそ、まことに日本女性の鑑であり、私達にこの厳しい時局下ゆくべき道を示してくれているように思える。 尼は当時京都に集まる勤皇の志....