時弊[語句情報] »
時弊
「時弊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
時弊の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
聞、印税を貰って北叟笑む蚊士共、それ等に縁固ある諸雑誌、評論家ばかりで、誰一人此
時弊を打破せんとする志士なきを慨して奮起した著者、此勇気だけは何人も認めてくれよ....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
道正しからざるに依り、房星の精、化して竜馬となり人心を動揺せしめるのだと云って、
時弊を痛論した。即ち元弘の乱に官軍に加った武士は、元来勲功の賞に与らん為のみであ....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
ことを目的としたるがごとし。およそ政論派の起こるは偶然に起こるものにあらず、必ず
時弊に応じて起こるを常とす、当時なお封建の余勢を承け三百年太平の後に当たり、人心....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
一本の筆頭で数百年にもわたる人民の生活や慣習を破り去り、功名の一方にのみ注目する
時弊は言葉にも尽くせない、天下の人心はまだまだ決して楽しんではいない、このありさ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ような形で、いやしくも絵筆をとるほどの人とは見えません。しかし、その話しぶりは、
時弊を論じても、一概に意地悪くならないところに、やはり風流人らしい一面はあるよう....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
るものにして遽《にわか》に賛成するを得ずとて、躊躇する者もあらんかなれども、凡そ
時弊を矯正するには社会に多少の波瀾なきを得ず。其波瀾を掛念《けねん》とならば、黙....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
せられしお若きみかどの、比類のない御英邁さを伺うにつけ。また、天皇親政と謳うて、
時弊の刷新に、意気をあげている一部の公卿がたをながめましても」 「オ。思いあたる....