時点[語句情報] » 時点

「時点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

時点の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渦巻ける烏の群」より 著者:黒島伝治
って来ると、彼は、刀もはずさず、椅子に腰を落して、荒い鼻息をしながら、 「速刻不時点呼。すぐだ、すぐやってくれ!」 「はい。」 「それから、炊事場へ露西亜人《ロ....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
のうずたかく盛れる菓子皿持ち来たりて、士官次室の話はしばし腰斬となりぬ。 夜十時点検終わり、差し当たる職務なきは臥し、余はそれぞれ方面の務めに就き、高声火光を....
比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
てしまうであろうと考え、ただ同種の分子が種々の径路を通ってある地域に到着し、ある時点におけるその密度が相当の大きさに達した場合にのみ、その地点の国語に固定的の影....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
akallimu_n〕)と称する一派の学者は時を連続的と考えないで、個々不連続な時点の列と考えている。しかしてやはり人間感覚に限界のあるという事で、この説の見か....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ことが知れているのである。 男子の涸渇が一国の人口に本質的な影響を及ぼし始める時点は、本来の未婚者の一団が消尽し、男子に対する年々の需要が、年々青春期に達する....
」より 著者:織田作之助
たのである。 鼻血が出たので、私は鼻の穴に紙片をつめたまま点呼を受けた。査閲の時点呼執行官は私の顔をジロリと見ただけで通り過ぎたが、随行員の中のどうやら中尉ら....
黒船前後」より 著者:服部之総
ンション》機関へ、タービンおよびギア・タービン機関へ、内燃機関へ――ここで現在の時点が争われている。 複式機関の発明からタービン機関船までの発展はわずか三十年....
私本太平記」より 著者:吉川英治
お若い頃からだ。……しかしそれは、ぼんやりしているのとは違う。何か、人とは異なる時点と観点に立っておられるせいであろう。だから、人には矛盾とみえることも平気でな....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
身でさえ、時にはこんな歴史小説などをよくも、と惧れられもする。しかし読者は歴史の時点をいつも今日の自分の中において読んでいることは確かだと思う。近時の歴史書ブー....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ごりかと思われる。トキはもちろん今日の「時」と同じ言葉なのだが、本来は時間よりも時点、すなわち節というのに近かったと見えて、節をトキと訓ませた人の名乗があり、ま....