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時間割
「時間割〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
時間割の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
学した学生たちの間に撒《ま》くべき、広告札の意匠などに一日腐心していた。
百三
時間割表などの刷込まれた、二つ折小形のその広告札を、羅紗《らしゃ》の袋に入れて、....
「こころ」より 著者:夏目漱石
でいる時間が惜しいので、草履《ぞうり》を突っかけたなり飛び出したのです。その日は
時間割からいうと、Kよりも私の方が先へ帰るはずになっていました。私は戻って来ると....
「作物の批評」より 著者:夏目漱石
ほどの見識のある人ならば結構である。四角に仕切った芝居小屋の枡《ます》みたような
時間割のなかに立て籠《こも》って、土竜《もぐら》のごとく働いている教師より遥《は....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
始まった。三四郎は正直に午前十時半ごろ学校へ行ってみたが、玄関前の掲示場に講義の
時間割りがあるばかりで学生は一人《ひとり》もいない。自分の聞くべき分だけを手帳に....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は服装を改めていた。 授業時間や冬季夏季の休暇は、今日と大差はなかった。授業の
時間割も先ず一定していたが、その教授の仕方は受持教師の思い思いと云った風で、習字....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
つづいて当道場の特殊な療養生活に就いて少し御報告申しましょう。まず、毎日の日課の
時間割を書いてみると、 六時 起床 七時 ....
「東京八景」より 著者:太宰治
度は私を口汚く呶鳴るのだが、あとはけろりとして英語の勉強をはじめるのである。私が
時間割を作ってやって勉強させていたのである。あまり覚えなかったようである。英語は....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
った。 醤は燻を帯同し、その毒瓦斯をもって、突如戦線に現れた。 そして朝から
時間割を決め、午前七時には鰻の匂いのする神経瓦斯を、午前九時には水蜜桃の匂いのす....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
規律を立てた方がよいと思いまして、何の時に集まって、何の時まで何をして……という
時間割を定めたのです。その次に
時間割を等分するために、これも手製の一つの漏刻《ろ....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
いろいろご迷惑でしたでしょう。主人から伺いましたけれども、子供の勉強を見て下さる
時間割は、たいへんけっこうだと思います。でも、貴女が子供達を遊ばして下さるのは、....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
どこにも大した破損はなかった。ただ袴の右わきに二寸ばかりの綻びがあるだけだった。
時間割をうつすために持って来ていた手帳と、父に買ってもらった蟇口とを懐に入れてい....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
印刷物をとり出して、みんなに配布した。 それには、組織や、講義科目や、諸行事の
時間割など、必要な諸計画が一通りならべられていたが、そのどの部分を見ても常識から....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
こ》に消費しようかという問題の解決に迫《せ》められた。母親のお豊《とよ》は学校の
時間割までをよく知抜《しりぬ》いているので、長吉の帰りが一時間早くても、晩《おそ....
「残された日」より 著者:小川未明
四十五、六の、頭のはげかかった脊の低い人でありました。長吉は朝学校へゆきます前に
時間割りを見まして、自分の好きな作文や、歴史の時間などがあって、算術の時間がない....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
としてくれ、そうすれば旅費を支出する」と答える。 「よし、では『京都府庁に汽車の
時間割の打合せ事項あり』とするからそれでよいか」と冷かしたので、大喧嘩になったの....