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晩気
「晩気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
晩気の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
とかく人気を呼びたがる役者にからまったできごとなのです。しかも、その役者が毎晩毎
晩気味の悪い幽霊水に襲われるというのです。あまつさえ、それが実証あってのことであ....
「足迹」より 著者:徳田秋声
めた。 「おやお庄ちゃんかい、しばらくでしたね。」と言って振り顧った。叔母はその
晩気が面白そうに見えた。そして、堅苦しく閾のところにお辞儀をしているお庄に気軽に....
「黴」より 著者:徳田秋声
た。 「あんな優しい顔していて随分乱暴なことをするじゃありませんか」 お銀は一
晩気味悪がっていたが、笹村もあまりいい気持がしていなかった。そして甥が行李の底に....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
げしい※衝(焼きつくような感じ)を感じた。病気は肺炎であった。それはすなわちあの
晩気のどくな親方とわたしがこの家の門口にこごえてたおれたとき、寒気のために受けた....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
とうとう平あやまりのこっち凹み、先方様むくれとなったんだが、しかも何と、その前の
晩気を着けて見ておいたんじゃアあるまいか。 持って来たのが十八日、取りに来たの....