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「普化宗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

普化宗の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
相違なかったが、ほかの二人の虚無僧は何者であるか判らなかった。虚無僧である以上、普化宗《ふけしゅう》本寺の取名印《しゅめいいん》、すなわち竹名《ちくめい》を許さ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
になった『鈴慕』を聞きまして、下総小金ヶ原の一月寺のことを思い出しました。あれは普化宗の総本山でございます。今はおりますか、どうですか、そこに尺八の名人がその時....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
無僧さん――」と、お米は体を手欄に凭せて、二階から下を覗きながら、 「まだお若い普化宗のお方。あれ、あのように一心に吹いているのに、誰か、お鳥目に気がつく店の者....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
いて、お千絵どのの居所を求めつつあり。また予をたずねんとする者は、下谷一|月寺、普化宗関東支配所にて問われなば知れん==。としてある。「うむ。弦之丞様も、やっぱ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
は、それから数日の間に、夜旅を通して大阪表へまぎれて来ていた。 かれが着馴れた普化宗の三|衣を脱いで、ちょうど、花から青葉へ移る衣がえの機に、黒奉書の軽い着流....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
あった。 いや、まだ解せないものが、それに添えてある三|衣袋の中にあった。阿州普化宗院派僧の印可を焼印した往来手形である。それは、身をつつんで遁れろといわんば....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
然と、高台寺の黒い峰の背を指さして、 「あの山の向う側だと思えばいい」 「そこの普化宗の僧院にまいれば、あの……弦之丞様が私を待っておいで遊ばすのでございますね....