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普遍的
「普遍的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
普遍的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
とでもない。政治の上にも、宗教の上にも、その他人間生活のすべての諸相の上にかかる
普遍的な要素は、多いか少ないかの程度において存在している。それを私は無視している....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
う。私はこれを宣伝の為めに書くのではない。私の経験は狭く貧しくして、とてもそんな
普遍的な訴えをなし得ないことを私はよく知っている。ただ私に似たような心の過程に在....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
イー(Faye)も言っているように――この計算の結果がうまくなかったために重力の
普遍的意義を疑うようになったではないかということも想像されなくはない。とにかく彼....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
語る程度によるものであることを忘れてはならない。その言葉は、もしわれわれの同情が
普遍的であったならば、
普遍的なものであるかもしれない。が、われわれの限定せられた....
「異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
と聞いた。食用蛙は近来日本でも養殖されるが、本場のフランスに於てさえまだなかなか
普遍的な食物とはなっていないようだ。その点から云えば蛙より蝸牛の方が遥かに優って....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
ple's Theatre の People's は一般的(general)とか
普遍的(universal)とかの意味で、アメリカなどでは People をそう....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
を挙たのは、茶の湯が善美な歴史を持って居るのと、生活に直接で家庭的で、人間に尤も
普遍的な食事を基礎として居る点が、最も社会と調和し易いからである、他の品位ある多....
「反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
ているのだし、客観的なもの言いをしている時は、日本人としての古い生活の型の外に、
普遍的なもらあるがあるのだと言うことを思わせるようになっている。其は、因果応報と....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
す。しかし、僕はモラルのない芝居を書こうとしているんです」 「なるほど、しかし、
普遍的な人生や、偉大な思想は感じられないからね。君の芝居は……」 「
普遍的な人生....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
ラテースだの、みな人格修養上最好の実例として仰慕すべきところである。 倫理には
普遍的一般的方面と特殊的差別的方面とがあるものと見なければならぬ。明治以来、倫理....
「妖怪漫談」より 著者:岡本綺堂
談も多少伝えられてはいるが、狐とは比較にならないほどに少い。狸の怪談は我国の方が
普遍的であるらしい。もっとも支那では熊が化ける、猿が化ける、猪が化ける、鹿が化け....
「雪の一日」より 著者:岡本綺堂
ら考えても、場所をかぎられ、時間を限られ、観客をかぎられている戯曲は、どうしても
普遍的の物にはなり得ない。 それに反して、
普遍的の読み物のたぐいは、場所をかぎ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
この際なまじいの政談演説会などを開くよりも、劇を仮りて政治上の意見を発表する方が
普遍的で最も有効であると考え付いた。 それを勧められて、角藤も一旦は躊躇したが....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
い同一起原のものたるを説明することができまい。 第一にオシラ神という名が果して
普遍的のものなりや否やにも問題がある。この神が最初オシラ神あるいはオシラ様の名を....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
の主筆であるプリュニエールがいったとおりに――「音楽技術についての十全な知識へ、
普遍的精神の宏大な博識と探求心とを結合させた」ところにあるのであろう。この点に関....