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普選
「普選〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
普選の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
愛町、愛市、愛国心等が薄いのに原因していることは誰でも知っている。仮令《たとえ》
普選になっても、美徳がある限り天下はいつまでも太平であろうとは誰でも感じているこ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
論を練り、糊塗縦横の政界を打破りまして、あらゆる不平等を平面にすべく……来るべき
普選の時代に於て……即ち、その……吾人が……」
と大声をあげるかと思うと、思い....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
東洋では平等無差別の弥勒世界を心長く待つ迦葉と鶏足を縁厚しとし、したがって改造や
普選の運動家はこれを徽章《きしょう》に旗標に用いてしかるべき鶏の足も、所変われば....
「ソヴェト同盟の婦人と選挙」より 著者:宮本百合子
か。勤労階級の解放されたソヴェトの世の中だからです。 ブルジョア地主の日本では
普選と云っても女はのけもので、特別な投票所をこしらえ、しかも投票の日に労働大衆に....
「バルザックについてのノート」より 著者:宮本百合子
我々の世紀(十九世紀)はその第二段の必然帰結たる国民権《リベルテ・ポリチック》(
普選)を築こうと試みているのである。」 「一八四〇年(ルイ・フィリップ)のフラン....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
否定していたらいてうがそのことには動き出した。これは、当時国民全般の要望であった
普選の要求の波と切りはなせない関係であり、ガントレット恒子を、日本代表として万国....
「女性の歴史の七十四年」より 著者:宮本百合子
う風な庶民的諷刺とにとどまっていたと思えるのである。 大正十二年(一九二三年)
普選案が国民全体の関心の焦点におかれたにつれて、婦人参政権建議案が初めて議会に提....
「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」より 著者:宮本百合子
であった。年鑑の頁をくってみれば、この年五月にはソヴェトからヨッフェが来ている。
普選で成功するために総同盟が右翼化することを決定した年でもある。無産階級文学運動....
「鍬と鎌の五月」より 著者:黒島伝治
日に農村であったことである。 香川県は、全国で最も弾圧のひどい土地だ。第一回の
普選に大山さんが立候補した。その時、強力だった農民組合が叩きつぶされた。そのまゝ....
「平塚明子(らいてう)」より 著者:長谷川時雨
がいたしました。 四 らいてうさま、 昨年、一昨年、一般社会に
普選ということが問題とされ喧《かま》びすしかったおり、あなたもまた、婦人参政権を....
「アラメダより」より 著者:沖野岩三郎
い風貌である。しかし、話してみると案外やさしい。 伊藤船長の話によると、最初の
普選に打って出て見事選挙民を泣き落した鶴見祐輔君が、いよいよと決心したのはニュー....
「白い道」より 著者:徳永直
をつけている深水は、新婚の女房も意識にいれてるふうで、 「――わしも応援するよ、
普選になればわれわれ熊連は市会議員でも代議士でも、ドンドンださんといかん」 い....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
分であろう。私は千葉県、新潟県、秋田県と各地を転戦した。 そのうち大正十四年、
普選が成立した。この
普選の実施は労働運動を政治運動に発展せしめる一転機をなしたも....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ことになると、それはおのずからまた別の問題になるのである。男の前例も同じように、
普選は断行してみたが、格別これというだけの変りも無かったというような、一国として....