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景清
「景清〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
景清の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老年」より 著者:芥川竜之介
まると共に、座敷はまたもとのように静かになった。これがすむと直ぐ、小川の旦那の「
景清」になるので、旦那はちょっと席をはずして、はばかりに立った。実はその序《つい....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
続と披露している。 ▼明治六年(五十七歳)望月 ▼同 七年(五十八歳)正尊、
景清 ▼同十一年(六十二歳)卒都婆小町 ▼同十三年(六十四歳)石橋(前記) ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
外骨が折れます。 容斎の向うを張って弁慶でも描こうかしら。それも気が進まない。
景清《かげきよ》は、あれは上野の清水堂にある。いっそ趣をかえて江戸風俗の美人画で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
くじ》った能登守という殿様は、いま江戸にも姿が見えねえのだ、そうして田舎芝居の盲
景清《めくらかげきよ》のように、恨《うら》みの衣裳を引張り廻してみたところで、肝....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
限り引張ると、道庵はまた、いよいよ面白がって、 「なにがしは平家の侍、悪七兵衛
景清《あくしちびょうえかげきよ》と、名のりかけ、名のりかけ、手取りにせんと追うて....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んちゃ金十郎、チャララン、チャララン、チャララン、チャララン、金十郎のおきんや、
景清《かげきよ》にかまった……きんちゃ金十郎、きんちゃ金十郎」 こうして、興が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
江南小児の遼来遼来《れろれろ》どころか それとはかわッてあかん弁慶 屁《へ》でも
景清、外道《げどう》の大将 天下の人民、挙って笑うぞ 唐《から》の真卿《しんけい....
「美音会」より 著者:佐藤垢石
人が柳沢伯だ。痩躯に薄茶の背広を着け、赤靴をはいた貴公子だ。 いよいよ大隅の娘
景清が始まった。聴衆鳴りを鎮めて、一心に大隅の幅広い顔を見る。この人は一口語ると....
「曲亭馬琴」より 著者:邦枝完二
登里《くちまめどり》、七笑顔当世姿、御存商売物、客人女郎不案配即席料理、悪七変目
景清、江戸春一夜千両、吉原楊枝、夜半の茶漬。なおまた昨年中の御出版は、一百三升芋....
「平家蟹」より 著者:岡本綺堂
ぞ。見ればお身はさまを替えて、仏の御弟子となったよな。 雨月 平家没落の後、甥の
景清にいざなわれ、肥後の山家にかくれて居りましたが、亡き方々の菩提をとむらう為め....
「狂女と犬」より 著者:小酒井不木
古屋まで、名所見物を兼ねて、徒歩で帰ろうと思い立った。汽車ならば五時間、悪七兵衛
景清ならば十時間かからぬくらいの道程を五日の予定で突破? しようというのであるか....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
思出したように、衝と住居から楽屋へ帰った。 おなじような事がまたあった。盲目の
景清である。「坊主今日も化けたか。」「化けた……何だか知らない、荒磯の小屋に小父....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
合わせなかったが、狂言は一番目が桜痴居士作の「大久保彦左衛門」、中幕は「日向島の
景清」で、一番目の方には何事もなかったが、中幕になってから西桟敷の劇評家連がひど....
「時勢と道徳観念」より 著者:喜田貞吉
の武功を後に伝えて大名となっているものも珍らしくはない。 悪源太義平・悪七兵衛
景清は、ともにその叔父を殺したので「悪」の名を得たと解せられているが、必ずしもそ....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
座は株式組織となり、十一月十一、十二の両日、新会社としての開場式を行い、団十郎は
景清と袖萩を演ず。 ○この頃、在来の義太夫狂言について版権を得たりと称し、大阪及....