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智力
「智力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
智力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
するのも無理はない。殆んど三年越し退屈しきっていたところへ、突如として今、腕力か
智力か、少なくも何程か主水之介の力を必要とする事件が降って湧いたのです。無論まだ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
海を渡るべきはずの汽船が山を登ったというのは……。 この解答は、ドレゴの一切の
智力をもってしても出てこなかった。彼はいまいましくてならなかった。でも、かかる奇....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
した。とは言え彼は又あらゆる科学の分野に亙って、周到な洞察力と異状に明晰な分析的
智力を振い宏大な価値深い学識を貯えていた。 私は喬介とのこの交遊の当初に於てそ....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
原因となっておる。今より二十何年前にはイクラ文人が努力しても、文人としての収入は
智力上遥に劣ってる労働階級にすら及ばないゆえ、他の生活の道を求めて文学を片商売と....
「超人間X号」より 著者:海野十三
。X号は博士がこしらえたものであるから、博士はX号の性格についてよく知っていた。
智力《ちりょく》の点ではX号は人間以上である。いわゆる「超人《ちょうじん》」だっ....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
ける。 一応の説明がすんだ。 大統領はもちろん、幕僚も建艦委員も共に金博士の
智力の下に慴伏した感があった。 「うむ、大したものだ。これを真似て、早速百隻の不....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
大宇宙に乗りだしたが、既に時機が遅くはなかったかと心配しているのだ。X宇宙族は、
智力においても勢力においても恐るべき奴だ。さて、これから先、どんなことが起るかも....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
という。こっちはそんなこととは知らなかった。やはりミミ族の方が、われわれ人間より
智力が上なのかなあ) 山岸中尉は、たべながらそんなことを考えた。山岸兄弟が食事....
「火星兵団」より 著者:海野十三
間違があるとでも言うのか。お前は、わしの言葉を信じないのか。わしの天文学に関する
智力を知らないのか」
「知らないことはありませんが……」
「そんなら、それでいい....
「ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格」より 著者:坂口安吾
て、実践がない。悟りというようなものを観念の世界に模索しておるのでありますから、
智力というものに頼ってはいても、実際の自分の力なるものがどのくらいあるのか、分っ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
いのですが、犯人はそうでなく思わせるために、自分にかかるメンミツな計画犯罪を行う
智力がないもののような愚か者のフリをしてみせたのであります。すでに御察しと思いま....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
で間もないらしく、虎之介の前には持参の竹の包がちらかっている。 「その未亡人は、
智力胆力兼備の女丈夫さ。事に処して神速適切、殆どあやまったところがない。沈着細心....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
れると「北塔百五番」とのみ繰返す永年の囚人。その永年の監禁のために暗雲に鎖された
智力。父と娘との初めての対面。娘の髪の毛や声によって微かに甦った遠い昔の記憶。娘....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
孝には、もう施した。二人のためには手間は取られず、行方は知れぬ。こんな場席を、仏
智力、法力をもって尋ねるのは勿体ない。よって、魔魅や、魔魅の目と導きで探って来た....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
見た刹那に、自分の良心が咎められる気がした。一日二日相手に遊んでいるうち、子供の
智力の想ったほどにもなく発達しておらないというようなことも、彼の気持を暗くした。....