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暁星
「暁星〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
暁星の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
んと案内してくれますよ。」
二人がこんな押問答を交換していると、突然、そこへ、
暁星学校《ぎょうせいがっこう》の制服を着た十《とお》ばかりの少年が、人ごみの中を....
「あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
向うに見えると、私は黒い鳥打帽を眉深《まぶか》くして往来の石に腰をかけた。その時
暁星学校の生徒が二人通りかかったが、私の姿を見ると除《よ》けて通りながら「若い立....
「象牙の牌」より 著者:渡辺温
っと終りを告げた年の春も末の頃でした。僕は、当時、ひと頃はずいぶんと人気を呼んだ
暁星歌劇団のテノール歌手をやっていたのですが、戦争終局と共に、ばたばたとやって来....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
をとり直して新発田を出た。 が、東京に着くとフランス語のある中学校の、学習院と
暁星中学校と成城学校との規則書を貰うことは忘れなかった。そして別に『東京遊学案内....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
。 田舎ものの庸三はいつかそこで、人を新橋駅に見送った帰りに、妻や子供や親類の
暁星の先生などと一緒に、白と桃色のシャベットを食べて、何円か取られて驚いた覚えの....
「旅愁」より 著者:横光利一
よ。」
「ああ、あの宇佐美君か。」と塩野も思い出したと云う風に、
「僕と大石とは
暁星の同級でしてね、宇佐美君もそうでしょう。」
このようなことから話はますます....
「青年」より 著者:森鴎外
ときの外国語は英語であったが、聖公会の宣教師の所へ毎晩通って、仏語を学んだ。初は
暁星学校の教科書を読むのも辛かったが、一年程通っているうちに、ふいと楽に読めるよ....
「石ころ路」より 著者:田畑修一郎
の話や、奥さんから聞いたところを綜合すると、民さんは日本橋の大きい問屋の生れで、
暁星中学三年まで行ったという。そのころから頭が悪くなって、滝の川学園へ預けられた....
「帰京記」より 著者:豊島与志雄
というのを無理に押しつけ、九段あたりまでなら大丈夫らしいので、万一の用心に飯田町
暁星中学のフランス人エック先生に紹介の名刺を書き、出来るだけ三年町のベルギー公使....
「首頂戴」より 著者:国枝史郎
彼奴、越前へのツラアテさ。手にあまるほどの大盗となり、一泡吹かせてやるつもりさ」
暁星五郎という大盗が、関東関西を横行したのは、それから間もなくのことであった。火....
「読書遍歴」より 著者:三木清
めに、一か月ばかり通った。私のフランス語はほとんど独学であった。高等学校の時代、
暁星で朝七時から八時までフランス語の講習をしているのを知って本郷の寄宿寮から通っ....